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[ 記事No.8785 ]
7件のコメント
カモの雄化個体
数日前に撮った、通常と異なる羽衣の個体の写真です。

① コガモ ♀ 雄化個体 (神奈川)
側胸から脇にかけて顕著な波状横斑が見られるので、雄化個体ではないかとのことです。

② スズガモ ♂ 一年目冬 (千葉)
一見生殖羽ですが、よく見ると、胸などに褐色味が残っています。
成鳥の生殖羽への換羽は1月ころまでに完了するそうですので、これは一年目冬なのではないかと考えています。

③ スズガモ ???
この個体は、正直なところ、何なのか良く分かりません。
一緒にいた上記②の個体と比べて、もっと褐色の羽根が多いので、漠然と、生殖羽→エクリプスの換羽がはじまっているのでは?と思って見ていましたが、この時期ではまだそのようなことはないそうです。
そうすると、②の個体に比べて換羽の進行がかなり遅いがやはり一年目冬か、それとも①のコガモと同じく雄化個体でしょうか。潜水採餌ガモは、水面採餌ガモの波状横斑のような明確な特徴がないので、判断が難しいようです。
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まずはカモ類の換羽についての一般的な話のおさらいから(公開資料から抜粋・要約したものです)。

カモ類以外の鳥は春から夏が「夏羽」で、繁殖を終えた晩夏の頃から「冬羽」に換羽しますが、カモ類は夏から秋と、秋から冬の年に2回換羽します。このことから、カモ類の場合は夏から秋の羽衣を「非生殖羽」(♂=エクリプス)といい、秋から冬の羽衣を「生殖羽」と呼びます。「エクリプス」とはカモ類に見られる♂の非生殖羽のことで、♂が♀に似た地味な羽色に換羽することを言います。したがって、繁殖地から越冬地に飛来した時期の♂は多くがエクリプスの状態です。秋になると♂は派手な生殖羽に換羽して♀に求愛し、つがいになります。越冬地でつがいになる理由は、♀は外敵から守られ、餌を安全に確保できる為ではないかと言われています。また、繁殖地でつがいになったのでは寒冷地の短い夏の間に雛の巣立ちが間に合わないこともあります。繁殖地はシベリアのツンドラ地帯、アムール川流域、カムチャッカ半島、中国東北部などですが、繁殖地で交尾を終えた♂は♀から離れます。巣作りや抱卵、子育ては♀のみが行い♂は関与しません。♀は雛が巣立ちしてから換羽し、同じ頃に♂も換羽しますが、この時期の羽がエクリプスです。

換羽の時期はカモの種類や♂♀の違いでも異なりますが、カモの♂では生殖羽の期間が長く、非生殖羽の期間が非常に短いのが一般的な特徴です。誕生してから繁殖可能になるまでの期間も種類によって違います。水面ガモは通常、誕生の翌年、つまり1年以内に繁殖が可能になります。一方、潜水ガモは繁殖まで2年かかる種が多いようです。海ガモは更に遅く、3年かかるとも言われています。

♀が繁殖地で抱卵を始めると、♂は別の場所に移動し換羽を始めます。全ての羽を入れ替えるのはこの時期の換羽(エクリプス)で、♂と♀の換羽の違いはこのタイミングにあります。♀の非生殖羽への換羽は春先、繁殖期の前に始まり、繁殖活動中はより地味な羽衣で過ごします。地味な見た目の非生殖羽は繁殖後の2か月余りで再び新調され、生殖羽を獲得します。そして♂たちは冬の越冬地で再び♀の争奪戦を始めます。

さて、ここからはトリビオさんの推察に関して、私の現時点での知識を基に、勇気を振り絞ってのコメントです。カモ類に関しては、以前に、短い期間だけ当ズカンに参加されていたエキスパートのShin’sさんから度々誤認を指摘され(私への指摘内容は当該投稿に係るコメントで反映済みです)、それ以降、ズカンへの悪影響をさけるべく沈黙しておりましたが、トリビオさんの飽くなき探求心に刺激を受け、私も手元の資料や図鑑で再勉強を始めました。相変わらず実観察時間が極めて少なく、それゆえ変異個体を自分の目で見つけられないまま‘カモシーズン’がまた終わろうとしていますので机上の推論の域を出ませんが、その点をご勘案の上お読みください。

① コガモ♀成鳥の雄化個体で異議ありません。

② スズガモ♂成鳥の完全生殖羽への一歩手前だと思います。まず成鳥か幼鳥の見極めに、虹彩の色を見てみると、澄んだ橙黄色で、暗色ではありません、なので成鳥だと思います。スズガモ属は生殖羽への換羽が比較的遅いそうです。頭部に緑色光沢がありますので♂と思われます。脇羽がほぼ真っ白くなっていますので生殖羽への完全換羽は間近と思われます。

③ スズガモ♀成鳥の雄化個体ではないでしょうか?まず。虹彩が澄んだ橙黄色なので、成鳥と思われます。耳羽上に白斑が見えるので♀っぽく見えます。脇の波状班(ちりめん模様)はスズガモの場合、♂♀共に存在するのが普通ですが、夏季の♀非繁殖羽の脇からはこの波状班が消失して、べたっとした暗褐色の体色になり、背面の白地に黒の波状班は無いはずです。そこで疑わしいのは♀の♂化(雄化、ゆうか)です。カモ図鑑のp164の潜水ガモの雄化の写真にそっくりです。この時期、♂成鳥ならば生殖羽への換羽がもっと進んでいるはずです。
ひげじいさん、コメント有難うございました。
部外者に陰でごちゃごちゃ書かれるのは不快ですので、ご指摘有難いです。
ひげじいさん、あらためまして、コメント有難うございました。

②ですが、一年目冬の虹彩の色が鈍いのは、早期だけということはないでしょうか。カモ図鑑の212頁左下のイラストや215頁中段左/下段右の写真では、幼羽よりはむしろ成鳥に近い虹彩の色に見えます。

あと、一昨日、③の腹の写真が撮れましたので、添付します。やっぱ、雄化ですかね。
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トリビオさん、お早うございます。昨日の神戸は一日中雨模様でしたので、終日、野鳥の勉強や資料ファイルに没頭、目が疲れてしまったので20:30には入眠いたしました。

虹彩の色を小さな写真や被写体に角度のある写真で判断するのは注意を要しますが、トリビオさんの画像2は真横から撮影されていますので、仮に多少の光源不足でも信頼性は高いと思います。また、下記の文献にありますように、「虹彩の色は第1回夏羽までは、第2回夏羽以後の個体に比べ、暗く淡い色」のようですので、画像2の虹彩の色は成鳥の色と言えるのではないでしょうか。
http://www.jawgp.org/anet/jg006a.htm

③についての私の考察は変わりません。この時期の各部位の羽衣の色・模様としてはやっぱり変です。Jizz的にも「年寄り」風に見え、♀の雄化だと思います。


ひげじいさん、コメント有り難うございます。
カモ図鑑では、早期と後期の虹彩の色を明らかに描き分けていた気がします。これと、暗く淡い色という表現の相関を、帰宅したらもう一度考えてみるようにします。
脇羽について書き忘れに気づきました。最初のコメントにも書きましたが、画像2の脇羽(べったり白い)は♂成鳥に近く(カモ図鑑p212上段)、♂若鳥のそれ(同、下段)とは明らかな違いがあるように思います。
僕がもっと上手く露出を調整できたら、脇腹も白飛びせず、虹彩も暗く写ったかもですね。(笑)
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