[ 記事No.8400
]
14件のコメント
シロハラの雌雄を教えてください
2019/1/25、京都市伏見区で撮影しました。
最近シロハラが多く見られるようになりましたが、今日は少しの散歩で4羽も見られ3羽の撮影ができました。
画像1~3はそれぞれ別の個体ですが、雌雄を知りたく図鑑と見比べ私は
画像1:メス
画像2:オス
画像3:オス
と思うのですが、正しいでしょうか?。
教えてください、よろしくお願いします。
最近シロハラが多く見られるようになりましたが、今日は少しの散歩で4羽も見られ3羽の撮影ができました。
画像1~3はそれぞれ別の個体ですが、雌雄を知りたく図鑑と見比べ私は
画像1:メス
画像2:オス
画像3:オス
と思うのですが、正しいでしょうか?。
教えてください、よろしくお願いします。
シロハラについては、ある程度見慣れてくると雌雄は顔や背面の色合いから、ある程度判別できるようにはなると思います。
信憑性のある図鑑の冒頭では”雌雄ほぼ同色”となっていると思います。
わかる人にはわかるでしょうし、(多分)という感じでは識別していますが、
ハッキリ雄雌とは私の場合判断していないのが現状です。
信憑性のある図鑑の冒頭では”雌雄ほぼ同色”となっていると思います。
わかる人にはわかるでしょうし、(多分)という感じでは識別していますが、
ハッキリ雄雌とは私の場合判断していないのが現状です。
アカヒゲ さん
私の持っているのは「フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版・高野伸二 著」という図鑑ですが、それにもシロハラの♂♀が載っていまして、あきらかにその違いがあり、”雌雄ほぼ同色”とはなっていないのですが、アカヒゲさんのおっしゃる信憑性のある図鑑ではないのでしょうか?。
もし、私の持っている図鑑「フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版・高野伸二 著」をご存知でしたら教えてください、よろしくお願いします。
私の持っているのは「フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版・高野伸二 著」という図鑑ですが、それにもシロハラの♂♀が載っていまして、あきらかにその違いがあり、”雌雄ほぼ同色”とはなっていないのですが、アカヒゲさんのおっしゃる信憑性のある図鑑ではないのでしょうか?。
もし、私の持っている図鑑「フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版・高野伸二 著」をご存知でしたら教えてください、よろしくお願いします。
確かにアカヒゲさんのコメントの通り、シロハラは図鑑によっては「雌雄ほぼ同色」となっています。
私も多分という感じで識別しているので、参考程度にして下さい。
画像2と3の個体は、顔の黒色と頭部の灰色より、ご推察通りオスの成鳥だと思います。
画像1の個体は、雨覆先端と三列風切に白斑が見られます。また、目と下嘴の間辺りにも白斑が見られます。この個体は第一回冬羽の若鳥だと思います。
第一回冬羽の場合、メスでは白い眉斑が、オスでは顔に灰色味が見られる様です。この個体は眉斑が見られず、顔に灰色味があるので、オスの第一回冬羽の可能性があると思います。
私も多分という感じで識別しているので、参考程度にして下さい。
画像2と3の個体は、顔の黒色と頭部の灰色より、ご推察通りオスの成鳥だと思います。
画像1の個体は、雨覆先端と三列風切に白斑が見られます。また、目と下嘴の間辺りにも白斑が見られます。この個体は第一回冬羽の若鳥だと思います。
第一回冬羽の場合、メスでは白い眉斑が、オスでは顔に灰色味が見られる様です。この個体は眉斑が見られず、顔に灰色味があるので、オスの第一回冬羽の可能性があると思います。
歩中さん、
「フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版・高野伸二 著」は、信頼に値する図鑑だと思います。私はフィールドにはこの図鑑をいつも携帯しています。
スミマセン、雄雌の判断、識別する上で重要な要素ではあるのですが、
そこまで突っ込んで議論できるレベルに私がないことでご勘弁ください。
「フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版・高野伸二 著」は、信頼に値する図鑑だと思います。私はフィールドにはこの図鑑をいつも携帯しています。
スミマセン、雄雌の判断、識別する上で重要な要素ではあるのですが、
そこまで突っ込んで議論できるレベルに私がないことでご勘弁ください。
Kobori さん
いつも丁寧に説明していただきありがとうございます。
なるほどよく分かります。なかなかそう簡単には決定できないので図鑑によっても違いが有り、Koboriさんやアカヒゲさんのおっしゃるように多分や参考程度との標記になるのでしょうね。
私ももっと経験積んで少しでも分かるようになればと思います。
以前にシロハラのメスを投稿したので、今回画像2を一応シロハラのオスで投稿させていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
いつも丁寧に説明していただきありがとうございます。
なるほどよく分かります。なかなかそう簡単には決定できないので図鑑によっても違いが有り、Koboriさんやアカヒゲさんのおっしゃるように多分や参考程度との標記になるのでしょうね。
私ももっと経験積んで少しでも分かるようになればと思います。
以前にシロハラのメスを投稿したので、今回画像2を一応シロハラのオスで投稿させていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
アカヒゲ さん
大先生のアカヒゲさんにそんな風におっしゃっていただき恐縮です。
シロハラの雌雄については中々難しいことがよく分かりました。
まだまだ初心者の私ですので、もっと経験積んで少しでもなれるようになりたいと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
大先生のアカヒゲさんにそんな風におっしゃっていただき恐縮です。
シロハラの雌雄については中々難しいことがよく分かりました。
まだまだ初心者の私ですので、もっと経験積んで少しでもなれるようになりたいと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
歩中さん、
シロハラに限らず多くの野鳥に言えることですが、
今の時期(冬羽)には多くの若鳥が混じります。
ツグミ系の鳥(アカハラ、マミチャジナイ、シロハラなど)では、
雨覆先端に白斑が出ますので若鳥だと容易にわかるのですが、1年目の個体は雄雌の判断が見た目にはわからないものがほとんどです。
例えば同じヒタキ科の冬鳥ルリビタキも雄若鳥と雌の識別は大変難しいです。
雄成鳥については、その特徴から判別できる種が多いと思うのですが、雌については、冬羽ではいわゆる雌タイプとしたほうが無難な場合が多いです。
過去画になりますが、典型的なシロハラ第1回冬羽(性不明)の個体の写真1枚貼っておきます。こういったタイプは一般的な図鑑では扱わないことが多いですね。
書いていくと長くなるのですが、
「フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版・高野伸二 著」
の巻頭P18にある、
”野鳥の見分け方”を熟読されるとイイと思います。
そこに総てが書いてあります。
シロハラに限らず多くの野鳥に言えることですが、
今の時期(冬羽)には多くの若鳥が混じります。
ツグミ系の鳥(アカハラ、マミチャジナイ、シロハラなど)では、
雨覆先端に白斑が出ますので若鳥だと容易にわかるのですが、1年目の個体は雄雌の判断が見た目にはわからないものがほとんどです。
例えば同じヒタキ科の冬鳥ルリビタキも雄若鳥と雌の識別は大変難しいです。
雄成鳥については、その特徴から判別できる種が多いと思うのですが、雌については、冬羽ではいわゆる雌タイプとしたほうが無難な場合が多いです。
過去画になりますが、典型的なシロハラ第1回冬羽(性不明)の個体の写真1枚貼っておきます。こういったタイプは一般的な図鑑では扱わないことが多いですね。
書いていくと長くなるのですが、
「フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版・高野伸二 著」
の巻頭P18にある、
”野鳥の見分け方”を熟読されるとイイと思います。
そこに総てが書いてあります。
アカヒゲ さん
分かりやすい説明ありがとうございます。
「フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版・高野伸二 著」の巻頭P18にある、”野鳥の見分け方” は、チラッと見ただけで熟読はできていません。
早速読んで勉強したいと思います。
とは言うものの、勉強する気持ちは充分あるのですが、初心者で知識が無いせいなのですが、実際読んでもよく頭に入らず中々先に進みません。
先日野鳥チェックリストを購入した際に「見る読むわかる野鳥図鑑」も購入し読もうと思っておりますが、只今机上で積ん読状態です。(笑)
まあゆっくり楽しみながらやりたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
分かりやすい説明ありがとうございます。
「フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版・高野伸二 著」の巻頭P18にある、”野鳥の見分け方” は、チラッと見ただけで熟読はできていません。
早速読んで勉強したいと思います。
とは言うものの、勉強する気持ちは充分あるのですが、初心者で知識が無いせいなのですが、実際読んでもよく頭に入らず中々先に進みません。
先日野鳥チェックリストを購入した際に「見る読むわかる野鳥図鑑」も購入し読もうと思っておりますが、只今机上で積ん読状態です。(笑)
まあゆっくり楽しみながらやりたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
すみません、歩中さんの質問に便乗させてください。
一昨年の3月末に、花見客を全く恐れず、桜の根元をほじくり返していた個体です。
Koboriさん、アカヒゲさんの解説を読ませていただくと・・・
このシロハラは、「第一回冬羽のオス」と思われるのですが、いかがでしょうか。
よろしくお願いします。
一昨年の3月末に、花見客を全く恐れず、桜の根元をほじくり返していた個体です。
Koboriさん、アカヒゲさんの解説を読ませていただくと・・・
このシロハラは、「第一回冬羽のオス」と思われるのですが、いかがでしょうか。
よろしくお願いします。
miyukiさんの画像の個体も、雨覆羽先端の白斑が目立つので第一回冬羽だと思います。
また、顔の灰色味も強く見られるので、オスの可能性もあると思いますが、頭部は褐色なので、アカヒゲさんの個体同様に性不明と言う事でいかがでしょう。
また、顔の灰色味も強く見られるので、オスの可能性もあると思いますが、頭部は褐色なので、アカヒゲさんの個体同様に性不明と言う事でいかがでしょう。
miyuki さん、
3月末だとすると夏羽への移行中でしょうか?
頭部の灰色味はまだ不完全な状態。
私的にはこの個体は性別不明、換羽の状態をみると雌の可能性もあるのではないかと思います。
参考になるような春の画像がないか探したのですが、ナカナカいいのが見つからなくて・・・。
左側(雨覆に白斑が残る)雄第1回夏羽と思われる。
右側 雄成鳥夏羽
3月末だとすると夏羽への移行中でしょうか?
頭部の灰色味はまだ不完全な状態。
私的にはこの個体は性別不明、換羽の状態をみると雌の可能性もあるのではないかと思います。
参考になるような春の画像がないか探したのですが、ナカナカいいのが見つからなくて・・・。
左側(雨覆に白斑が残る)雄第1回夏羽と思われる。
右側 雄成鳥夏羽
Koboriさん、アカヒゲさん、早速ご教授いただきありがとうございます!
色味と、可愛らしい行動、スッキリしました。
シロハラは、出会う機会が多いので思わず撮ってしまいます。たくさんの在庫、これからチェックしてみます♪
色味と、可愛らしい行動、スッキリしました。
シロハラは、出会う機会が多いので思わず撮ってしまいます。たくさんの在庫、これからチェックしてみます♪
シロハラの形体について、国内の書籍(入手可能なもの)で、私の知る限り一番詳細に記されているものを記しておきます。
以下、「日本の鳥類と其生態 第二巻」より引用。
雄成鳥冬羽
頭上は僅かにオリーブ色を帯びたるスレート灰色にて灰黒色の軸斑がある。背・腰・肩羽・上尾筒は一様なるオリーブ赤褐色。但し最長の上尾筒は少しく灰色を帯ぶ。尾羽の数は12枚。尾形は角尾。中央対は帯オリーブスレート色。その他の尾羽は暗褐色にて外縁はオリーブ色を帯び、外側の3対の内弁にはの先には白斑がある。白斑の大きさは最外側のものでは、17~25㎜に及ぶが、その次のものでは半分にすぎず、外側から3番目のものでは小白斑にすぎない。初列風切第1羽は初列雨覆より8~10㎜短く、翼式はⅡ<Ⅲ≦Ⅳ>Ⅴ>Ⅱ>Ⅵ。風切及び初列雨覆は暗褐色にて、初列風切・外側1~2枚次列風切・初列雨覆の外縁はオリーブ灰色を帯び、その他の風切の外弁及び三列風切はオリーブ赤褐色を呈する。その他の雨覆は背と同様のオリーブ赤褐色であるが、外側大雨覆の先に近き部は灰色味に富む。下雨覆及び腋羽は汚灰色にて先端は汚白色。眼先及び囲眼部は暗灰色。腮は白色。頬・耳羽・喉は灰色。上胸はオリーブ灰褐色。脇は淡き帯紅褐色。腹側はオリーブ灰褐色。腹の中央は白色。下尾筒の 羽毛の基部はオリーブ褐色。先は白色。脛はオリーブ灰色にて各羽の先は淡い。この羽衣は秋の完全なる換羽により得らるるものである。
夏羽。春季の換羽はない。摩耗による変化も少ない。
雌成鳥冬 羽
頭上より上尾筒に亙る全背面は雄のものより稍赤色味少きオリーブ褐色で、頭と背との色は差がない。尾は雄のものと同じ。翼も雄と同様であるが、風切の縁及び雨覆は赤色味が少い。眼先は暗灰色。眉にあたる部は他より白味がちである。耳羽及び頸側はオリーブ褐色。腮及び喉は白色にしてオリーブ灰色の顎線を有し、時に又オリーブ褐色の小縦斑を全体に散布していることもある。胸はオリーブ灰色。脇は淡いオリーブ褐色。腹は白色。下尾筒は雄に同じ。
夏羽。春季の換羽はない。摩耗による差は少ないが、夏季には下面のオリーブ色味が減じて灰色味を増す。
嘴・脚及び虹彩
嘴は適度の長さにして、嘴峰は全体にかなり湾曲し、上嘴全部と下嘴の先は褐色。下嘴の基部は黄色。但し下嘴基部の黄色は雄のほうが雌のものより廣くかつ鮮やかであり、春夏のものは秋冬のものより鮮やかである。脚は黄色、ただし趾は跗蹠より暗色のものが多い。虹彩は褐色。眼瞼は黄色。
幼鳥(幼羽)
背面の地色は雌成鳥よりも赤味がちにて、各羽は薄黒き縁と先で少しく擴がった赭バフ色の軸斑とを有する。雨覆はバフ色の三角形斑を有する。上胸及び腋は赭バフ色にして、各羽は黒色斑または黒色縁を有する。
第1回冬羽
この羽衣は雌成鳥酷似するが、喉には褐色の縦斑が多く、胸及び脇はオリーブ褐色に富み、大雨覆の先には淡色の縁がある。なおこの 羽衣のものには眉斑の比較的明らかなものがものが多い。
第2回冬羽
幼鳥は第2年の秋季の全身の換羽にて成鳥冬羽となるのであるが、この際生ずる 羽毛は未だ第1回冬羽と成鳥との中間の色のものが多いらしく、完全なる成鳥の羽色は恐らく第3年の秋季またはその以降の換羽にて生ずるものであろうと思われる。
この書物は1941年(今から80年以上前)に刊行されたもので、正しい表記ではない部分、もしくは見誤りの個所があるかもしれません。
ただし、これ以降シロハラの外部形態について論文等で詳しく説明されたものがない点では、現在でも最も信憑性のある記述ではないかと思います。
今現在、その他多数の刊行物から得られる知識と自らの観察で得られた見識から推察すると、
●第1回冬羽においては雄雌の判断は極めてしづらい。
●成鳥雄雌の判断においては、
①頭部の黒色が強い
②顎も一様に黒色がかり白い部分は見当たらない
③背面並びに下面の色合いは雌や幼鳥に比べ濃い
など確認できれば雄としていいようですが、
雌においては雄に近い配色のものもいるので判断が難しいところです。
成鳥雄雌の判断においては、頭部の色合いから判断するよりも顎が白いか否かを手掛かりに、各部の特徴を見極めていくことになろうかと思います。
この顎の特徴については、類似種のアカハラ、マミチャジナイにも共通していると思います。
以下、「日本の鳥類と其生態 第二巻」より引用。
雄成鳥冬羽
頭上は僅かにオリーブ色を帯びたるスレート灰色にて灰黒色の軸斑がある。背・腰・肩羽・上尾筒は一様なるオリーブ赤褐色。但し最長の上尾筒は少しく灰色を帯ぶ。尾羽の数は12枚。尾形は角尾。中央対は帯オリーブスレート色。その他の尾羽は暗褐色にて外縁はオリーブ色を帯び、外側の3対の内弁にはの先には白斑がある。白斑の大きさは最外側のものでは、17~25㎜に及ぶが、その次のものでは半分にすぎず、外側から3番目のものでは小白斑にすぎない。初列風切第1羽は初列雨覆より8~10㎜短く、翼式はⅡ<Ⅲ≦Ⅳ>Ⅴ>Ⅱ>Ⅵ。風切及び初列雨覆は暗褐色にて、初列風切・外側1~2枚次列風切・初列雨覆の外縁はオリーブ灰色を帯び、その他の風切の外弁及び三列風切はオリーブ赤褐色を呈する。その他の雨覆は背と同様のオリーブ赤褐色であるが、外側大雨覆の先に近き部は灰色味に富む。下雨覆及び腋羽は汚灰色にて先端は汚白色。眼先及び囲眼部は暗灰色。腮は白色。頬・耳羽・喉は灰色。上胸はオリーブ灰褐色。脇は淡き帯紅褐色。腹側はオリーブ灰褐色。腹の中央は白色。下尾筒の 羽毛の基部はオリーブ褐色。先は白色。脛はオリーブ灰色にて各羽の先は淡い。この羽衣は秋の完全なる換羽により得らるるものである。
夏羽。春季の換羽はない。摩耗による変化も少ない。
雌成鳥冬 羽
頭上より上尾筒に亙る全背面は雄のものより稍赤色味少きオリーブ褐色で、頭と背との色は差がない。尾は雄のものと同じ。翼も雄と同様であるが、風切の縁及び雨覆は赤色味が少い。眼先は暗灰色。眉にあたる部は他より白味がちである。耳羽及び頸側はオリーブ褐色。腮及び喉は白色にしてオリーブ灰色の顎線を有し、時に又オリーブ褐色の小縦斑を全体に散布していることもある。胸はオリーブ灰色。脇は淡いオリーブ褐色。腹は白色。下尾筒は雄に同じ。
夏羽。春季の換羽はない。摩耗による差は少ないが、夏季には下面のオリーブ色味が減じて灰色味を増す。
嘴・脚及び虹彩
嘴は適度の長さにして、嘴峰は全体にかなり湾曲し、上嘴全部と下嘴の先は褐色。下嘴の基部は黄色。但し下嘴基部の黄色は雄のほうが雌のものより廣くかつ鮮やかであり、春夏のものは秋冬のものより鮮やかである。脚は黄色、ただし趾は跗蹠より暗色のものが多い。虹彩は褐色。眼瞼は黄色。
幼鳥(幼羽)
背面の地色は雌成鳥よりも赤味がちにて、各羽は薄黒き縁と先で少しく擴がった赭バフ色の軸斑とを有する。雨覆はバフ色の三角形斑を有する。上胸及び腋は赭バフ色にして、各羽は黒色斑または黒色縁を有する。
第1回冬羽
この羽衣は雌成鳥酷似するが、喉には褐色の縦斑が多く、胸及び脇はオリーブ褐色に富み、大雨覆の先には淡色の縁がある。なおこの 羽衣のものには眉斑の比較的明らかなものがものが多い。
第2回冬羽
幼鳥は第2年の秋季の全身の換羽にて成鳥冬羽となるのであるが、この際生ずる 羽毛は未だ第1回冬羽と成鳥との中間の色のものが多いらしく、完全なる成鳥の羽色は恐らく第3年の秋季またはその以降の換羽にて生ずるものであろうと思われる。
この書物は1941年(今から80年以上前)に刊行されたもので、正しい表記ではない部分、もしくは見誤りの個所があるかもしれません。
ただし、これ以降シロハラの外部形態について論文等で詳しく説明されたものがない点では、現在でも最も信憑性のある記述ではないかと思います。
今現在、その他多数の刊行物から得られる知識と自らの観察で得られた見識から推察すると、
●第1回冬羽においては雄雌の判断は極めてしづらい。
●成鳥雄雌の判断においては、
①頭部の黒色が強い
②顎も一様に黒色がかり白い部分は見当たらない
③背面並びに下面の色合いは雌や幼鳥に比べ濃い
など確認できれば雄としていいようですが、
雌においては雄に近い配色のものもいるので判断が難しいところです。
成鳥雄雌の判断においては、頭部の色合いから判断するよりも顎が白いか否かを手掛かりに、各部の特徴を見極めていくことになろうかと思います。
この顎の特徴については、類似種のアカハラ、マミチャジナイにも共通していると思います。
これ、いいスレですね。
昨日 (1/18) 神奈川で撮った個体の写真を残させて頂きます。
パッと見はメスなのですが、嘴基部やアイリングの鮮やかさがどうにも気になります。(’◇’)
昨日 (1/18) 神奈川で撮った個体の写真を残させて頂きます。
パッと見はメスなのですが、嘴基部やアイリングの鮮やかさがどうにも気になります。(’◇’)