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ツメナガセキレイ冬羽について

[ 記事No.8381 ]
7件のコメント
ツメナガセキレイ冬羽について
https://zukan.com/jbirds/question/8379
にてトリビオさんから質問のあったツメナガセキレイ冬羽の亜種識別について
私見ではありますが数例あげておきたいと思います。

画像1枚目、
昨年(2018年9月)に出会った渡りの個体。
秋の渡りの場合、このような幼鳥を見かけることがあります。両者は明らかに眉斑の太さが違いますが、現状幼羽での亜種特定は困難と考えています。

画像2枚目
2019年01月01日撮影
ツメナガセキレイについては、毎年少数が越冬しますので継続観察を試みておりますが、今年は特定の観察し易い場所を特定できておらず、ハクセキレイの群れの中、しかも遠くに1羽確認できたのみ。お腹の黄色味はマバラ、眉斑は細く不明瞭、おそらく第1回冬羽ではないかと推測しますが、亜種まではわからず。また黄色部分が通常観察される第1回冬羽と比べると多く感じることから2年目の可能性もあると思っていますが詳細不明。

 2017年1月においては比較的近くで観察できたので4個体の詳細画像添付します。

 画像3枚目、
 比較的私が冬場に見る典型的な個体。(第1回冬羽同一個体)
 喉元やお尻に黄色部分が混じり、上背の灰色にも黄色味が混じる。
 眉斑は太く明瞭で眼の前方から後方にかけて長い、撮影角度によっては細く見えることもある。

 画像4
 残念ながら詳細の観察が出来なかった個体。
 全く黄色味が見てとれない。全体の特徴は画像3とほぼ同じ。

 画像5
 眉斑には黄色味が感じられることから、亜種ツメナガセキレイでいいように思います。
 画像3,4の個体と比べると背面は土色を帯びているように感じました。
 おとんサンが見られた個体と酷似していると思います。

 画像6
 最初発見した時、眉斑が見てとれなかったので「ドキッ」としました。
 よくよく観察していると、細く長い眉斑がありました。このような眉斑の個体は夏羽でも観察されます。
 キタとシベリアの亜種については識別が難しく、今後の換羽を見守らないとわからない。

 現状わからない点ばかりで申し訳ありませんが、今後の熱心な方の観察により少しづつ解明されていくのではないかと思っています。論文にて明確な違いが認められない限り、ツメナガセキレイ冬羽の亜種の特定は(だろう)にとどめるのがいいように思います。

 
 
 
 
 
画像1
画像2
画像3
画像4
画像5
画像6
アカヒゲさん、解説有り難うございます。セキレイ類も成鳥羽になるのに複数年を要するとすると、ますます亜種の判別は難しいですね。関東ではツメナガセキレイの観察機会は滅多にありませんし、謎解きは絶望的です。(’◇’)
アカヒゲさん、私もとても参考になりました。ありがとうございます。
今回関東で観察された個体は、アカヒゲさんの画像3の個体に近い様に感じます。やはりツメナガセキレイ冬羽の亜種の識別は、難しい様ですね。
今回、私が観察した一個体です。この個体は嘴基部に黄色味が見られるので第一回冬羽と思われます。
トリビオさん、質問に便乗してしまいました。
ご容赦ください。
そんなそんな、いつもお世話になっております。そろそろ投稿しても良さそうですね。
koboriさん、追加画像ありがとうございます。
3月後半になると、夏羽への移行が見られるはずなのですが、
私の観察地では3月に見つけられなくなってしまいます。
今年の関東の個体、いつまでいてくれるのでしょうね。

トリビオさん、もし時間があったら継続観察を試みてもらえないでしょうか?
私の観察記録では2月15日が最後で、たまたまカシラダカと一緒に観察できたのですが、どちらも冬羽のままでした。
アカヒゲさん、この群れは場所を移動してしまったようです。もし、その後の消息が分かり、再会できたら、また報告します。
 トリビオさん、移動してしまいましたか。
 ナカナカウマいこといかないのも鳥見の楽しみの一つですね。
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