[ 記事No.22081
]
9件のコメント
DxO PureRAW vs. Topaz DeNoise AI
DxO の PureRAW を試用してみて分かったことをメモしておきます。
DxO の PureRAW と Topaz の DeNoise AI (現在は Photo AI に統合されている) は、ともにノイズ除去やシャープネス補正を行うソフトですが、その仕組みが異なり、どちらのソフトを使うかで現像全体のプロセスが変わってきます。
現像のプロセスには、大まかに分けて、以下の五つのステップがあります。
① レンズごとの色収差や歪み等の補正
② 写真のトリミング、レイアウト
③ 明るさやホワイトバランスの調整
④ ノイズ除去とシャープネスの最適化
⑤ 自分の好みに合わせた写真の作り込み
要は、この①~⑤のステップを、どの画処理ソフトに任せるのかということです。
PureRAW は、①を行うためのソフトで、その処理の過程で④も一緒にやってしまいます。RAW データという素材を、レタッチソフトに渡す前に全体的にクリーンアップするイメージです。
一方の DeNoise AI はその名の通り④に特化したソフトで、AI が画像を分析してノイズだと判断した部分をクリーンアップします。
Canon 純正の DPP4 は①~⑤のすべてを行うことが出来ますが、④の性能は、PureRAW や DeNoise には敵いません。 (④の機能を補うためには、Neural network Image Processing Tool という別ソフトをサブスクで入手する必要あり)
Adobe の Photshop/Lightroom に代表されるフォトレタッチソフトは、①の機能がありません。②~⑤を行うためのソフトです。 (PureRAW をプラグインとして組み込めば、①~⑤をすべて行うことが可能)
上記より、以下の二通りの現像プロセスが考えられます。(Canon のカメラを使う場合です。)
【1】DPP4 & DeNoise プロセス
1) DPP4 に RAW データを読み込む
・ ①は自動で行われる
・ ②と③を行う
2) 1) が終わったら、画像データを一旦 TIFF または JPEG で保存し、DeNoise で開き直す
・ ④を行う
3) 2) が終わったら、画像データを JPEG で保存する
※この後、必要であればさらにフォトレタッチソフトで修正を行う
【2】PureRAW & フォトレタッチソフト プロセス
1) PureRAW に RAW データを読み込む
・ ①は自動で行われる
・ ④の強度を調整する
2) 1) が終わったら、画像データを JPEG で保存し、フォトレタッチソフトで開き直す
・ ②③⑤を行う
3) 2) が終わったら、画像データを JPEG で保存する
※ PureRAW をフォトレタッチソフトのプラグインとして組み込めば、1) と 2) をシームレスに行うことが出来る
以下に、上記【1】と【2】の処理を行った例を比較した資料を添付します。
暗がりで撮ったかなり厳しいサンプルですが、このケースでは、PureRAWの方が良好な結果を得られています。DPP4/DeNoise の方は、ノイズを消すために、ディテールも潰してしまっているようです。
どのソフトを使うかは、好みですね。(’◇’)
DxO の PureRAW と Topaz の DeNoise AI (現在は Photo AI に統合されている) は、ともにノイズ除去やシャープネス補正を行うソフトですが、その仕組みが異なり、どちらのソフトを使うかで現像全体のプロセスが変わってきます。
現像のプロセスには、大まかに分けて、以下の五つのステップがあります。
① レンズごとの色収差や歪み等の補正
② 写真のトリミング、レイアウト
③ 明るさやホワイトバランスの調整
④ ノイズ除去とシャープネスの最適化
⑤ 自分の好みに合わせた写真の作り込み
要は、この①~⑤のステップを、どの画処理ソフトに任せるのかということです。
PureRAW は、①を行うためのソフトで、その処理の過程で④も一緒にやってしまいます。RAW データという素材を、レタッチソフトに渡す前に全体的にクリーンアップするイメージです。
一方の DeNoise AI はその名の通り④に特化したソフトで、AI が画像を分析してノイズだと判断した部分をクリーンアップします。
Canon 純正の DPP4 は①~⑤のすべてを行うことが出来ますが、④の性能は、PureRAW や DeNoise には敵いません。 (④の機能を補うためには、Neural network Image Processing Tool という別ソフトをサブスクで入手する必要あり)
Adobe の Photshop/Lightroom に代表されるフォトレタッチソフトは、①の機能がありません。②~⑤を行うためのソフトです。 (PureRAW をプラグインとして組み込めば、①~⑤をすべて行うことが可能)
上記より、以下の二通りの現像プロセスが考えられます。(Canon のカメラを使う場合です。)
【1】DPP4 & DeNoise プロセス
1) DPP4 に RAW データを読み込む
・ ①は自動で行われる
・ ②と③を行う
2) 1) が終わったら、画像データを一旦 TIFF または JPEG で保存し、DeNoise で開き直す
・ ④を行う
3) 2) が終わったら、画像データを JPEG で保存する
※この後、必要であればさらにフォトレタッチソフトで修正を行う
【2】PureRAW & フォトレタッチソフト プロセス
1) PureRAW に RAW データを読み込む
・ ①は自動で行われる
・ ④の強度を調整する
2) 1) が終わったら、画像データを JPEG で保存し、フォトレタッチソフトで開き直す
・ ②③⑤を行う
3) 2) が終わったら、画像データを JPEG で保存する
※ PureRAW をフォトレタッチソフトのプラグインとして組み込めば、1) と 2) をシームレスに行うことが出来る
以下に、上記【1】と【2】の処理を行った例を比較した資料を添付します。
暗がりで撮ったかなり厳しいサンプルですが、このケースでは、PureRAWの方が良好な結果を得られています。DPP4/DeNoise の方は、ノイズを消すために、ディテールも潰してしまっているようです。
どのソフトを使うかは、好みですね。(’◇’)
一つ書き忘れましたが、同じ目的の処理を、複数のソフトで重複してやらせないよう注意が必要です。
レンズ補正やシャープネス調整を繰り返して行ってしまうと、画像に狂いが生じます。
なので、基本的には、PureRAW と DPP4 のレンズ補正は併用できず、PureRAW や DeNoise を使用する場合は、他のソフトのノイズ低減機能はオフにしておいた方が良いです。
レンズ補正やシャープネス調整を繰り返して行ってしまうと、画像に狂いが生じます。
なので、基本的には、PureRAW と DPP4 のレンズ補正は併用できず、PureRAW や DeNoise を使用する場合は、他のソフトのノイズ低減機能はオフにしておいた方が良いです。
なお、言わずもがなですが、ソフトによる後処理には限界がありますので (やり過ぎると不自然な画になってしまいますし)、可能な限り被写体は大きく撮り、プレは徹底的に抑え込むのが基本です。
トリビオ (’◇’) さんの研究熱心さにはいつも感服しています。
ちなみにですが、現行バージョンですとPhotoshop 2026やLightroom Classic 15で、レンズごとの色収差・ゆがみ・周辺光量の補正ができるようです。対応レンズはそれなりに幅広そうですね。どのバージョンから可能になったのかまでは、すみません、よくわかりません。参考まで。
私は「全部Lightroomで済ませる派」です。
ちなみにですが、現行バージョンですとPhotoshop 2026やLightroom Classic 15で、レンズごとの色収差・ゆがみ・周辺光量の補正ができるようです。対応レンズはそれなりに幅広そうですね。どのバージョンから可能になったのかまでは、すみません、よくわかりません。参考まで。
私は「全部Lightroomで済ませる派」です。
va32972 さん、コメントありがとうございます。
僕が徒然なるままに書いている覚書きを、まさか読んでくれている人がいるとは思いませんでした。驚愕です。
Photoshop/Lightroom に関するご指摘ありがとうございました。僕はサブスクが嫌いなので、最近の Adobe 製品に関する確認が甘かったようです。
一つのソフトですべてを行うことが出来れば、それに越したことはないですよね。レンズなど機材のプロファイルがメーカーから提供されているようですし、やはり Photoshop/Lightroom は鉄板ですね。 (’◇’)
僕が徒然なるままに書いている覚書きを、まさか読んでくれている人がいるとは思いませんでした。驚愕です。
Photoshop/Lightroom に関するご指摘ありがとうございました。僕はサブスクが嫌いなので、最近の Adobe 製品に関する確認が甘かったようです。
一つのソフトですべてを行うことが出来れば、それに越したことはないですよね。レンズなど機材のプロファイルがメーカーから提供されているようですし、やはり Photoshop/Lightroom は鉄板ですね。 (’◇’)
スレの趣旨とは異なると思いますが、週末を利用して私も少し研究してみましたので、便乗させてください。
元画像は暗い環境に合わせシャッタースピードを少し落としたものの、やっぱり暗すぎてノイズだらけとなったクロジです。これを3種のソフトでそれぞれAIノイズ軽減処理を行なって比較してみました。Topazは試用版が見つからなかったので、残念ながら外しました。
撮影データ:露出1/400秒、F値6.3、ISO32000、カメラはα6700
左上:元画像
右上:DxO PureRaw 5のDeep Prime 3で処理したもの
左下:Lightroom Classic 15のAIノイズ除去で処理したもの
右下:Luminar Neo 1.25のノイズレスAIで処理+輝度調整でさらにノイズ軽減
設定はそれぞれデフォルトのままとしました。ただしLuminarはそのままではちょっと結果が悪すぎたのでさらに輝度調整しました。
Lightroomはノイズ補完だけでなく色味もけっこう調整していることが分かります。そのためノイズ軽減効果は一番ですが何となく不自然に感じます。
DxOはすごく自然ですが、もう少し鮮明になってほしいですね。
Luminarは...現状では使えないかなという感じ。
それぞれ設定をもっと追い込めば結果は変わってくるかも知れません。
AIによるノイズ処理は「しょせんフェイクでは?」という後ろめたさが付き纏いながらも、ISO上限を引き上げてシャッタースピードを稼げるという魅力に抗えなくなっています。
元画像は暗い環境に合わせシャッタースピードを少し落としたものの、やっぱり暗すぎてノイズだらけとなったクロジです。これを3種のソフトでそれぞれAIノイズ軽減処理を行なって比較してみました。Topazは試用版が見つからなかったので、残念ながら外しました。
撮影データ:露出1/400秒、F値6.3、ISO32000、カメラはα6700
左上:元画像
右上:DxO PureRaw 5のDeep Prime 3で処理したもの
左下:Lightroom Classic 15のAIノイズ除去で処理したもの
右下:Luminar Neo 1.25のノイズレスAIで処理+輝度調整でさらにノイズ軽減
設定はそれぞれデフォルトのままとしました。ただしLuminarはそのままではちょっと結果が悪すぎたのでさらに輝度調整しました。
Lightroomはノイズ補完だけでなく色味もけっこう調整していることが分かります。そのためノイズ軽減効果は一番ですが何となく不自然に感じます。
DxOはすごく自然ですが、もう少し鮮明になってほしいですね。
Luminarは...現状では使えないかなという感じ。
それぞれ設定をもっと追い込めば結果は変わってくるかも知れません。
AIによるノイズ処理は「しょせんフェイクでは?」という後ろめたさが付き纏いながらも、ISO上限を引き上げてシャッタースピードを稼げるという魅力に抗えなくなっています。
va32972 さん、こんばんは。
興味深いデータ有難うございました。さすがにこの写真サンプルはキビシーでしょうね。光が当たっている背景の緑の葉っぱや落ち葉にフォーカスを持ってかれていて、クロジが前ボケのようになってますし。
DxO と Lightroom はよくやってるんじゃないでしょうか。このくらいまで直してくれれば。
あとは、マスク機能を使えば、更に良くなるんでしょうけど、どこまで手を入れていいのか悩ましいですね。(’◇’)
興味深いデータ有難うございました。さすがにこの写真サンプルはキビシーでしょうね。光が当たっている背景の緑の葉っぱや落ち葉にフォーカスを持ってかれていて、クロジが前ボケのようになってますし。
DxO と Lightroom はよくやってるんじゃないでしょうか。このくらいまで直してくれれば。
あとは、マスク機能を使えば、更に良くなるんでしょうけど、どこまで手を入れていいのか悩ましいですね。(’◇’)
今朝会ったヤブサメが、これまた暗いキビシーところに出てくれましたので、ノイズ除去サンプルに使わせてもらいます。
【左上】 がオリジナルです。暗所に滅法弱い R7+RF100-500 にしてはけっこう頑張ってる感じです。
まず、PureRAW の DeepPRIME3 をかけてみました。結果が 【左下】 です。それの明るさや濃淡を PhotoShop で調整したものが 【真ん中下】 です。
次に、オリジナルの明るさや濃淡を DPP4 で調整したものが 【真ん中上】 です。これに、DeNoise の Low Light モードの処理をしたものが 【右上】、Standard モードの処理をしたものが 【右下】 です。
好き嫌いはあると思いますが、僕的には、【真ん中下】 と 【右下】 の二枚は NG です。背から風切、尾にかけてのディテールが失われ過ぎていて、しかもクッキリシャープな顔との差があり過ぎて使えないです。
かと言って 【右上】 だとノイズが残り過ぎていて、しかも画像が一部破綻してますし、これまた及第点は上げられないです。
やはりソフトによる修正は限界がありますね。
【左上】 がオリジナルです。暗所に滅法弱い R7+RF100-500 にしてはけっこう頑張ってる感じです。
まず、PureRAW の DeepPRIME3 をかけてみました。結果が 【左下】 です。それの明るさや濃淡を PhotoShop で調整したものが 【真ん中下】 です。
次に、オリジナルの明るさや濃淡を DPP4 で調整したものが 【真ん中上】 です。これに、DeNoise の Low Light モードの処理をしたものが 【右上】、Standard モードの処理をしたものが 【右下】 です。
好き嫌いはあると思いますが、僕的には、【真ん中下】 と 【右下】 の二枚は NG です。背から風切、尾にかけてのディテールが失われ過ぎていて、しかもクッキリシャープな顔との差があり過ぎて使えないです。
かと言って 【右上】 だとノイズが残り過ぎていて、しかも画像が一部破綻してますし、これまた及第点は上げられないです。
やはりソフトによる修正は限界がありますね。
以下も本日撮ったミソサザイ。
DxO PureRAW と Topaz DeNoise AI でノイズ処理をしてみました。
PureRAW の方は、鳥のディテールが潰れてしまっている割に、背景のノイズは消えていません。これは多分、僕がまだこのソフトを使いこなせてないんだと思いますが。
DxO PureRAW と Topaz DeNoise AI でノイズ処理をしてみました。
PureRAW の方は、鳥のディテールが潰れてしまっている割に、背景のノイズは消えていません。これは多分、僕がまだこのソフトを使いこなせてないんだと思いますが。
上のミソサザイの処理は、PureRAW での補正 (強度設定) がテキトー過ぎたので、「輝度」 と 「ディテール強制」 のスライダーを少し丁寧に調整してみることにしました。これで、ノイズ除去とディテール保持のバランスをとることが出来ます。
サンプルは夜明け直後に撮ったハマシギ。少しはマシになりましたかね。(同じミソサザイでやれよ!ってツッコミが聞こえてきそうですが。)
こうして写真を比べてみると、下手な補正などせず、オリジナルのままでいいんじゃね?という気もします。ノイズが乗ってたとしても。
それにしても、細部の見栄えを追い込もうとすると、やはり被写体の微ブレが気になりますね。目や右足の滲んだ感じはどうしようもないです。SS 1/200 で動きの速いハマシギを追うのは無理がありました。でも、ズームを落として F値を 6.3 まで抑え、ISO を 6400 まで上げても、1/200 が限界だったのです。どこまで行ってもソフトでは明るいレンズには敵わないだろうなぁと思います。
サンプルは夜明け直後に撮ったハマシギ。少しはマシになりましたかね。(同じミソサザイでやれよ!ってツッコミが聞こえてきそうですが。)
こうして写真を比べてみると、下手な補正などせず、オリジナルのままでいいんじゃね?という気もします。ノイズが乗ってたとしても。
それにしても、細部の見栄えを追い込もうとすると、やはり被写体の微ブレが気になりますね。目や右足の滲んだ感じはどうしようもないです。SS 1/200 で動きの速いハマシギを追うのは無理がありました。でも、ズームを落として F値を 6.3 まで抑え、ISO を 6400 まで上げても、1/200 が限界だったのです。どこまで行ってもソフトでは明るいレンズには敵わないだろうなぁと思います。