[ 記事No.18982
]
6件のコメント
この個体は「換羽」中の幼鳥なのでしょうか?
一昨日、近隣に「ハゲワシ」のような異様な野鳥が出現。
ハシボソガラスと同定しましたが、病気なのか、換羽中でのメタモルフォーゼなのかが不明です。
画像は、Low-E複層ガラス(UVカット)+ステンレスメッシュ(網戸)越しでの撮影なので、合焦していても不鮮明でリアルな色相ではありません。
コメントのほどよろしくお願いいたします。
ハシボソガラスと同定しましたが、病気なのか、換羽中でのメタモルフォーゼなのかが不明です。
画像は、Low-E複層ガラス(UVカット)+ステンレスメッシュ(網戸)越しでの撮影なので、合焦していても不鮮明でリアルな色相ではありません。
コメントのほどよろしくお願いいたします。
嘴の形状や初列風切と尾羽先端の位置関係から頭部換羽中のハシブトガラス成鳥に見えます。肩羽などに既に金属光沢のある緑色が見えるようですので光沢がない今年生まれの幼羽ではないと考えます。
Shin’s さん、明解なコメントをありがとうございます。
確かに「嘴は太くて、湾曲気味」であり、ハシボソではないようですね。
頭部から嘴にかけて直線的に滑らかだった事(額の出っ張り方)が「ハシボソ」の根拠でしたが、多角的な観察ポイントに刮目させられます。いつもながら、本当に勉強になりました。
ところで、
「頭部」だけが換羽するのでしょうか?
それとも、全身が段階的に換羽するのでしょうか?
そして「交雑種」の可能性はないのでしょうか?
余談ですが、
この個体の出現時に、ペアのハシボソガラスが常に付近で付き纏っていました。いっとき、その1羽が背後の杉の幹に逆さ向きに止まり、ハシブトの頭上至近から覗き込む様な姿勢を数回繰り返した。それからフェンス上で横並びになると、ハシブトがハシボソの側までにじり寄り、暫し見つめ合ったのちに、毛繕いをするが如くの仕草も見せた。
その経緯もあったため、その幼鳥かと思い込んでいました。ハゲワシのような奇怪な異種を警戒しての一連の出来事だったようです。
以降、ハシブトの存在を認められないので、一過性の珍客のようです。
確かに「嘴は太くて、湾曲気味」であり、ハシボソではないようですね。
頭部から嘴にかけて直線的に滑らかだった事(額の出っ張り方)が「ハシボソ」の根拠でしたが、多角的な観察ポイントに刮目させられます。いつもながら、本当に勉強になりました。
ところで、
「頭部」だけが換羽するのでしょうか?
それとも、全身が段階的に換羽するのでしょうか?
そして「交雑種」の可能性はないのでしょうか?
余談ですが、
この個体の出現時に、ペアのハシボソガラスが常に付近で付き纏っていました。いっとき、その1羽が背後の杉の幹に逆さ向きに止まり、ハシブトの頭上至近から覗き込む様な姿勢を数回繰り返した。それからフェンス上で横並びになると、ハシブトがハシボソの側までにじり寄り、暫し見つめ合ったのちに、毛繕いをするが如くの仕草も見せた。
その経緯もあったため、その幼鳥かと思い込んでいました。ハゲワシのような奇怪な異種を警戒しての一連の出来事だったようです。
以降、ハシブトの存在を認められないので、一過性の珍客のようです。
カモ類(クイナ科の鳥なども)の秋季換羽では完全換羽のため風切羽のすべてを含めた羽毛を一斉に換羽し一時期飛べない期間が存在します。ところがこの一斉に換羽というのが一瞬ににして換羽すると思い違いをすることもあり実際には旧風切羽が徐々に抜け落ちその部分に羽鞘が出現し筆毛が伸びてくるといった一定の更新期間がありその間に肩羽や脇その他の羽も更新していきます。
カラス類はスズメ目の鳥ですのそのような飛べない時期のある換羽様式はとりませんが全身を飛べる状態を維持しながら徐々に換羽していきます。そのような順次換羽の1局面として頸周辺の羽毛がごっそり落ちて地肌が見えた鳥やこの画像2のような頸から上が不規則な旧羽によって見慣れない状態になることは時折観察できます。褐色味があって膨張して見えている部分が旧羽であると考えられます。
カラス類はスズメ目の鳥ですのそのような飛べない時期のある換羽様式はとりませんが全身を飛べる状態を維持しながら徐々に換羽していきます。そのような順次換羽の1局面として頸周辺の羽毛がごっそり落ちて地肌が見えた鳥やこの画像2のような頸から上が不規則な旧羽によって見慣れない状態になることは時折観察できます。褐色味があって膨張して見えている部分が旧羽であると考えられます。
Shin's さん、
「換羽」に関しての解説をありがとうございます。
とても助かりました。
もうひとつの疑問点ですが、
「交雑種」の可能性はなく「ハシブト」で(ほぼ)確定でしょうか?
ハシブト特有の「額の特異点」は、個体差や年齢、換羽期などで差異がみられるのでしょうか?
この話題(ハゲワシのような奇怪な容姿、ハシボソと見紛うハシブト)は、
所属の会でも(事例や研究資料、論文が無いとのことで)回答不能でした。
私見であったとしても、後学のために貴重でありがたいです。
「換羽」に関しての解説をありがとうございます。
とても助かりました。
もうひとつの疑問点ですが、
「交雑種」の可能性はなく「ハシブト」で(ほぼ)確定でしょうか?
ハシブト特有の「額の特異点」は、個体差や年齢、換羽期などで差異がみられるのでしょうか?
この話題(ハゲワシのような奇怪な容姿、ハシボソと見紛うハシブト)は、
所属の会でも(事例や研究資料、論文が無いとのことで)回答不能でした。
私見であったとしても、後学のために貴重でありがたいです。
頭部付近が換羽中で襟周りには旧羽が見えますが頭頂などは換羽で羽のボリュームが減っているので普段見るおでこの張った外見に見えないのかと思います。交雑を疑う場合はまずもう一方の種の特徴の存在の有無を一定期間継続観察する必要がありこの画像のカラスからはその特徴を見出せません。
Shin’s さん、解説をありがとうございます。
十分に得心しました。
学術的な観点では「定見が得られていない事例」では、回答不能になりがちで、手掛かりさえ掴めなくなるのですが、フィールドワークで実践されている方々の知見や考察はとても有意義な情報だと感じ入っています。
お付き合い下さり、本当にありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。
十分に得心しました。
学術的な観点では「定見が得られていない事例」では、回答不能になりがちで、手掛かりさえ掴めなくなるのですが、フィールドワークで実践されている方々の知見や考察はとても有意義な情報だと感じ入っています。
お付き合い下さり、本当にありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。
