投稿情報
No.61500投稿者 | カピタン・オッホ |
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撮影場所 |
日本 沖縄県 宮古島 |
撮影日 |
2015 /5 /18 |
雌雄など | |
夏冬羽など | |
投稿者コメント |
ヒヨドリ 亜種リュウキュウヒヨドリだと思いますが、驚いたことに上尾筒・下尾筒を含め尾羽が真っ白。こんなヒヨドリは実物も写真も今まで見た頃がありません。これはいわゆる部分白化でしょうか?これは何か?どのようなことで起こるのか?その他興味深いコメントがあればお教え願います。 |
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投稿が同定されました
撮影地が宮古島(※)であり、錆びた鉄色であることから。
※日本鳥類目録改定第7版では、宮古島では留鳥とある(基亜種のヒヨドリも琉球諸島で冬鳥とあるので注意)。
珍しい鳥の投稿ありがとうございます。
よく"部分白化"というように言われますが、私もまだ結論を得ていません。
今知っていることだけ少~し書きます。
色素が通常と異なるものには10種類ほどあり、よく聞くのがアルビノ(albino)で俗に"白化"、次に俗に"白変"と言われるものでリューシスティック(leucistic)。
鳥類ではアルビノはほとんど発見されていません(特に自然界では)。アルビノの鳥はすぐに死んでしまうから。一方よく見かけるのはリューシスティックの鳥で、部分的なリューシスティックはかなり頻繁に目撃されています。この鳥はおそらくこれに該当します。文献(※)には年齢と共にリューシスティックが進行するようなこと(熟読していない)ということも書かれています。なぜそんな現象があるのかは分かりません。ネット上には『氷河期に対応するための遺伝情報』みたいなことが書かれていますが、そう思えないこともないです。これには根拠がありませんけどね。
※British Birds 106 January 2013 p17–29
http://scholar.google.co.jp/
で"What colour is that bird"を検索してもらえればPDFが見つかると思います。
「アルビノ」は聞いたことがありますが「リューシスティック」は知りませんでした。「リューシスティック」をネットで検索したら、見るのも嫌な蛇の写真だらけでゾッとしました。
難しいことは解りませんが、要は、
「アルビノ」はメラニンに係る遺伝情報の欠落による白化。
「リューシスティック」は遺伝情報は正常だが何らかの理由で色素が減少して起こる白変。
見分けは眼の色。
確かにこの写真では目の色は正常な「黒」もしくは「黒褐色」なので「リューシスティック」
ということでいいでしょうか?
ありがとうございました。
はい、私は部分的なleucisticだと判断しています。ただleucisticは一般的ではないので、「部分的に白変した個体」と言った方が鳥好きな人たちには伝わります。残念ながらそういう人たちの間でも白化と白変を混同しています。私は、白化= albino、白変=leucisticだと断定していますが、そう明記した文献が見当たらないのです。そのためでしょうね。
あと、白変は調べていただいたように病気ではなく劣性遺伝子によるものなので、「白変種(leucism)」とういうものがあります。検索はこれで行ったほうが良いですよ。「何らかの理由で色素が減少」は少し説明すると、一定の確率で発生する「白くなるという劣性遺伝子」により白くなるです。この遺伝子は高性能で、太陽光にも強いというものや、長寿の白いサメという研究結果を見たことがあります。本当に氷河期が来たら、そのとき生き残るのは彼らでしょうね。
ちなみに白化は白皮症(albinism)でいかにも遺伝子異常による病気(遺伝子疾患)。
まだ色々ありますが、長くなってしまったのでこのくらいにしておきます。
カピタン・オッホさんこんにちは。
カイツブリさんで部分白化を見たことがあります。二年越しで生きていましたので劣性ではないように思いました。