| 投稿者 |
Masaki Suimye Morioka
|
| 撮影場所 |
日本 東京都 葛西臨海公園
|
| 撮影日 |
2025 /5 /18
|
| 雌雄など |
|
| 夏冬羽など |
|
| 投稿者コメント |
報告が非常におそくなり、恐縮です。
ハシボソミズナギドリ(Short-tailed Shearwater, 以下、ハシボソ)を中心としたマスストランディングが2025.5.18に観察されました。この時期のマスストランディングはそれほど珍しくはなく、渡りの季節と天候のバランスで起こりやすい時期となっています。東京湾では、三浦半島を中心に百羽を超えるハシボソが落鳥し、葛西臨海公園で二羽の落鳥個体、一羽の衰弱個体の報告や、船橋三番瀬でもおそらく100羽は超えない程度の複数羽のハシボソが飛来していました。
私は新浦安の海岸沿いで、午後から二時間ほどで、十数羽観察することができました。
三番瀬では、わずかな数のオオミズナギドリも観察されたようでしたが、新浦安では確認することはできませんでした。
ハシボソミズナギドリの識別について
今回のマスストランディングでは、その殆どがハシボソでしたが、画像と観察による識別を試みたいと思います。
今回私が観察したミズナギドリは、比較的小型、黒色or灰色型、地域と時期性から、ほぼハシボソ、ハイイロミズナギドリ(Sooty shearwater)の二つに絞られます。他にはアカアシミズナギドリの可能性もごく僅かにありますが、飛翔の特徴や足の色、地域性、観察された数からもほぼあり得ませんでした。
一方で先の両種は、個体サイズこそ違うものの、はっきりとした写真に基づいて特徴を識別する必要があります。
地域性: 文献1のp156によると、この両種はPW pasific、N pasificにおいては、生息域にオーバラップがあります。太平洋全般においては、Sootyが多く、ハシボソは例外的です。一方で、ハシボソは、PW Pasificからベーリング海まで渡るため、このエリアではSootyの方がレアになります。
形態的な特徴:
1. ハシボソは、個体サイズがSootyより小さい
2. ハシボソの後頭部は、ドーム型で首にかけてずんぐりとしており、嘴もしっかりしている。
3. 飛翔しているときの肩から出る頭部がハシボソはずんぐりと短く、Sootyはより首が長くみえる。2の特徴とともに、個人的にはカラスバトのような上品な印象をSootyにもつ。
4. 両種ともshort tailで、飛翔時の脚も同じように揃う
5. 背面は、ハシボソの方が全体的に少し明るいグレーで、色の境界がはっきりせず混じったような色合い。一方で、Sootyは特に背面の配色にコントラストが有り、羽の縁がより黒くはっきりしてみえる。はっきりとした写真では風切の基部に黒いストライプが見えることがある。
6. 飛翔形は、Short-tailedの方がM型に少し曲がるのに対して、Sootyはより真っ直ぐに見える
1. 『Oceanic Birds of the World: A Photo Guide』Steve N. G. Howell, Kirk Zufelt著
2. 海鳥識別ハンドブック
|
投稿日:2026.03.09
この投稿を報告するには、ログインが必要です。
不適切な投稿を報告していただきありがとうございます。投稿内容の確認と調査のため、報告機能のご利用にはログインをお願いしています。
コメントをお書きください
ハシボソミズナギドリはシーズンによりストランディング発生の多い・少ないはありますが陸域より観察可能な数少ないミズナギドリ類であると認識しています。(太平洋側)
かつて10年以上前には海岸部での水鳥観察中に多数の暗色小型ミズナギドリの飛来が確認できたことにより当日の風向・風速などの気象条件より以後の飛来予測を立て海岸部のエンタメ施設の広い駐車場で彼らが空から降り注ぐのを待ち受け、実際に数個体の保護に成功しその後河口域で放鳥したことを思い出します。最近はそのような気象条件が揃うことが少なくなりましたが湾口部と風向の関係、風速とその時間帯によりハシボソミズナギドリの北上時のストランディングはある程度予測できると考えており個体のほぼ全てはハシボソミズナギドリの当年生まれの幼鳥だと判断しています。
ハイイロミズナギドリ(Sooty sharewater)の英名はshare ではなくShereですね。伊勢湾フェリーの伊良湖下船なしの折り返しを利用するとこれらミズナギドリ類(ハシボソミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、オオミズナギドリ、その他フルマカモメ等のミズナギドリがシーズン中は見られます。
コメントありがとうございます。
誤字修正させていただきました。
海岸保護は貴重な経験ですね。伊勢湾フェリーは乗船したことがないので、機会をみてのってみたいと思います。