投稿者
撮影場所

日本 長崎県

撮影日

2022 /2 /20

雌雄など

夏冬羽など

投稿者コメント

2022の2月に撮影したマガンの中にひと際目立って小さいガンがいました。
詳しい方に尋ねると、カリガネの幼鳥の可能性が高いけど、詳しくは分からないとの事でした。
ただ、カリガネの特徴である無も周りの黄色いアイリングは確認できていないので、モヤモヤしています。
最近、ヒメマガンと言う小柄なマガンの亜種が存在するらしいということを知りましたが、画像や特徴を詳しく知るまでには至っていません。
たぶん、カリガネの幼鳥と言うことになるとは思うのですが、ヒメマガンについてどなたかご存知の方がいらっしゃったら、どうぞよろしくお願いいたします。

投稿日:2023.12.31

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4 Comments
  • Wikipediaのマガンについての記載はfrontalisという亜種が日本に渡来する亜種に相当するとの記述があり基亜種でロシアからヨーロッパの広い範囲に分布するものがalbifronsとしています。日本鳥類目録改訂第7版では在来亜種をalbifronsとしていますので亜種分類についての基本理解が必要です。
    日本鳥類目録はあくまで目録つまりはIndexに観察時期と場所を併記する程度で詳細な種間や亜種間の識別には触れていないことがしばしば図鑑相互の解説乖離に繋がっています。そのため日本鳥類目録や現行のHELM 「WILDFOWL」に従えば国内で観察される亜種は基亜種albifronsということになります。
    ではなぜfrontalisという亜種が存在しヒメマガンという和名の亜種がWikipediaに掲載されているのかについては推測ですが情報が古く現在の版「WILDFOWL」 SEVASTIEN REEBER著では亜種としてfrontalisの記載がなくalbifronsの中に東アジア亜種(日本の在来亜種)と西アジア・ヨーロッパ亜種が共に存在するように記載されており東アジア亜種の詳細計測値には触れられておらずオーバーラップはあるものの東アジア亜種がやや大きいとの記載があるのみです。HELM旧版のSteve Madge and Hilary Burnにはfrontalisの記載があるためこの版の記述によるものが原因と推測できます。実際にはHELM旧版の亜種記載は4~5亜種、現行版では亜種sponsaが追加記載されこれがマガン亜種中の最小亜種とされます。亜種gambelli(和名:オオマガン)はしばしば国内で記録されますが日本鳥類目録第8版でも検討種のままです。いずれにしろヒメマガンが実在するとしてもこの画像のような体格差はありません。

    実際問題としてこの小さなマガンを考えるにカリガネの幼鳥が最も妥当な考えだと思われます。アイリングが見えませんが背や脇の縞模様、額の白色部、明瞭なアイリングが幼鳥では見られず画像の小さなマガンもカリガネ幼鳥の外観として矛盾しません。幼鳥のアイリングは元々目立ちにくいので個体差もあって殆ど見えないのだという印象です。

    2024.01.01 14:33 ·不具合が発生しました.報告する
  • 詳しい解説有難うございました。
    とても勉強になりました。
    カリガネの成鳥はこちらでも観たことがありましたが、
    幼鳥は初めてだったので、それはそれで感動ものです。
    これで合点がいきました。
    重ね重ね感謝いたします。

    2024.01.01 21:34 ·不具合が発生しました.報告する
  • 奥の個体に気をとられていませんか?
    手前の個体のみで見る限り、嘴形状、アイリングなどの面構え、全体のフォルム、抽象的ではありますが、マガン幼鳥に私は見えました。
    あくまで参考程度に。

    2024.01.02 12:50 ·不具合が発生しました.報告する
  • アカヒゲさん
    ありがとうございます。
    個人的には私もマガンの幼鳥だろうとずうっと思っていました。
    他に詳しい方に数名尋ねましたが、どなたも「たぶん」というレベルです。
    写真だけで同定するのは難しいですね。
    あくまでも参考程度にさせていただきます。

    2024.01.21 21:50 ·不具合が発生しました.報告する
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