投稿者
撮影場所

日本 京都府 京都市南部

撮影日

2022 /3 /12

雌雄など

メス

夏冬羽など

カモ類の繁殖羽

投稿者コメント

メジロガモ雌一年目冬です。
遠い画像をトリミングしていますので画像が荒れています。
鳥には後天的異常と先天的異常があり嘴底瘻(Oral Fistura)は先天異常の一種です。瘻孔(穴)の開いたものが瘻、裂け目が残存したものを裂と表現してもいいのかと思います。・・・口唇裂、口蓋裂。エンジェルウィングは生育時の栄養の偏りが原因なので後天的異常です。雄化などと同様に鳥類全般に見られますが、嘴底瘻はカモメ・カモで観察経験があり今回初めて撮影できました。なお瘻孔は嘴のケラチン質と腮の皮膚軟組織の境界部に好発するので鳥によっては私が呼んでいるだけの呼称で腮瘻孔とする方が適切と感じる場合もあります。

投稿日:2022.03.12

コメントをお書きください

4 Comments
  • 個人的に興味のある内容でしたが「なんのこっちゃ?」と思われる方もおいででしょうから説明を補足すると、嘴が折れているわけでも、上下嘴の間から横に舌が飛び出ているわけではなく嘴の下に開いた穴から舌が下方に垂れています。採餌など日常動作に支障はありません。ただ舌が渇くせいか水飲み動作や羽繕いは多い目です。

    2022.03.12 21:43 ·不具合が発生しました.報告する
  • Shin’s様 初心者でございます。コメント失礼致します。小生、正直「なんのこっちゃ?」と思い、図鑑で調べましたが、そもそも192種しか載っていない図鑑には、メジロガモはいませんでした。そこで670種が載っている図鑑を購入しましたら、「ごく少ない迷鳥」とありました。その中で舌が下方に垂れているのは、驚きました。

    2022.03.14 12:37 ·不具合が発生しました.報告する
  • kazubowdeさん、コメントありがとうございます。
    ごく少ない迷鳥であった時代は感覚的に1990年代のことで21世紀になると観察数が増加し中国での繁殖地も確認されたことでヨーロッパ・アフリカに分布域のあったカモの東進が明らかになり日本では雑種の数が純粋種の数を上回りました。近年は雑種も増え続けていますが純粋の雌の観察例も増えていて数少ない冬鳥として定着しつつあり、近い将来日本での繁殖もあり得ます。

    2022.03.15 10:31 ·不具合が発生しました.報告する
  • Shin’s様
    小生の手元の図鑑より詳しいご解説をありがとうございました。先天的異常とは、ヒトで言うところの「生まれもっての障がい者」と解釈します。心が痛みますが、けなげに頑張って生きているメジロガモの姿がとても美しく感じます。貴重なお写真を拝見させて頂き、ありがとうございました。

    2022.03.15 11:37 ·不具合が発生しました.報告する
※コメントの投稿はログインが必要です。
不具合が発生しました.報告する