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「魚拓データベース」概要

[ 記事No.5458 ]
2件のコメント
「魚拓データベース」概要
全国の釣具・釣餌店/釣船店/飲食店/個人宅等に所蔵されている魚拓の情報を市民の方々から広く募集し、その画像や属性情報を調査研究に活用するための「魚拓データベース」を立ち上げました。

●対象
写真を加工したデジタル魚拓を除く、すべての魚拓

●明らかにしたい狙い
1. どのような魚拓が日本には保存されているのか?(質と量)
2. 地域による違いはあるのか?
3. 魚体の大きさには地域や年による違いはあるのか?

●参加方法
1. メール・郵送等による魚拓写真とその属性情報の送信・送付
→主宰の宮崎(yukke-bibimba@10.alumni.u-tokyo.ac.jp)までご連絡ください
2. ズカンドットコムで利用者登録をする(Facebookによるログインも可能)
→自由に投稿・編集が可能です
(投稿の際の配慮点は右記をご参照ください:https://zukan.com/gyotaku/terms)

●何故、魚拓なのか?
江戸時代後期に日本で発祥したと考えられる魚類の記録方法です。拓本印刷の技術を応用したもので、日本の釣り人の間に広く浸透してきた文化とも言えるでしょう。
魚拓には対象種の形態情報が残されています。実物である標本や解像度の高い写真と比べるとその質は劣ることが考えられますが、魚拓のみによる種の識別がどこまで可能なのかも明らかではありません。もし、種の識別が残された魚拓だけで可能な場合は、種同定の正確性を担保する再検証可能な科学的な証拠資料とみなすことができます。また、釣り人によって残された魚拓には、釣り人や魚の名前だけでなく、漁獲された地点と年月日が記されていることもあります。そのような場所と時間のデータが付随する場合には、過去の生物分布情報として活用できるかもしれません。
しかし、長期間にわたって掲示された魚拓は劣化して廃棄される場合もあるだけでなく、個人経営の釣具屋の閉店に伴う廃棄も考えられます。つまり、魚拓の情報収集には時間制限が存在すると思っています。また、昨今のデジタルカメラやスマートフォンの急速な普及によって、記録方法は写真にとって変わりつつあることが想像されます。墨を塗る魚拓作製の機会は減少していると予想されることから、その現状把握が急務であると考えています。

※本研究の一部は、文部科学省による科学研究費補助金(詳細下記)の補助を受けて実施しております。
研究種目:若手研究(B)
研究課題/領域番号:16K16225
研究課題:市民が保有する生物多様性情報「魚拓」の科学的活用法の検討
研究代表者:宮崎佑介(白梅学園短期大学・講師)
こんにちは、間接法カラー魚拓作家 山本龍香です。
オーストラリアから来日の知人が日本の古い魚拓を入手したいと希望しています。
魚種;イトウ あるいは 鮭
年代;1950年以前に直接法で紙にとられた墨一色の魚拓原画
どなたか情報をお持ちでしたら私にご提供ください。
>山本さん
1950年以前のイトウかサケ!
それはハードルが高そうですね……。
私の調査結果では、お店(釣具店や居酒屋等)では作られてから30年前後で経年劣化で廃棄されるような状況でしたらから、個人所有で大切に保存している方がいらっしゃらないと難しいかもしれませんね。
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