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鱗が小さいアカマツカサ属の同定検討スレ

[ 記事No.3530 ]
36件のコメント
鱗が小さいアカマツカサ属の同定検討スレ
遅くなりましたが、例の4個体の鱗が小さいアカマツカサ属の同定検討の雑談(笑)のためのスレッドです。
※OTSUBOさんから画像転用の許可をいただけていないので、お許しをいただくまではとりあえず「ワタシ」「MARI-Jさん」「OSMRさん」の3個体の画像で。
画像1はワタシが宮崎県で釣った個体
画像2はMARI-Jさんが奄美大島で釣った個体
画像3はOSMRさんが父島で釣った個体
です。
大いにみんなで検討してこいつらの正体を暴いて、同定スキルを上げちゃおうという目的のスレッドです。ぜひとも多くの皆様の貴重なご意見を伺えればと思っております。
まず、これらの個体の画像からおよび採集者からの形態的な特徴をまとめてみました。
画像1
画像2
画像3
画像1です。
側線鱗数 38
背鰭軟条 17
臀鰭軟条 15
臀鰭4棘/3棘 1.050
背鰭臀鰭尾鰭前縁 白色
第二背鰭臀鰭先端 赤色
第一背鰭 オレンジ色
吻端イメージ 丸まってる
暗赤色部 棘よりも少し下。黒色色素は分断。胸鰭付け根内側は黒い
下顎突出 極めて弱い
標準体長/体高 2.2倍
画像2(MARI-Jさんの個体)
側線鱗数 38
背鰭軟条 17)
臀鰭軟条 15
4棘/3棘 1.087
背鰭臀鰭尾鰭前縁 白色
第二背鰭臀鰭先端 赤色
第一背鰭 オレンジ色
吻端イメージ ?
暗赤色部 棘の直上まで?黒色色素はない。胸鰭付け根の内側は黒っぽい
下顎突出 不明
標準体長/体高 2.28
その他 全体的に黄色っぽい感じ
尾鰭が黄色っぽい
画像3(OSMRさんの個体)
側線鱗数 35
背鰭軟条 16
臀鰭軟条 13
4棘/3棘 ?
背鰭臀鰭尾鰭前縁 白くない
第二背鰭臀鰭先端 赤色
第一背鰭 赤っぽい
吻端イメージ 少し尖っている
暗赤色部 棘のやや下、黒色色素はない感じ。胸鰭付け根内側は黒い
下顎突出 弱い
標準体長/体高 2.47
その他 少し体高が低い感じ
S-OTSUBOさんの個体
側線鱗数 37
背鰭軟条 17
臀鰭軟条 15
4棘/3棘 1.090
背鰭臀鰭尾鰭前縁 白色
第二背鰭臀鰭先端 赤色
第一背鰭 オレンジ色
吻端イメージ 少し尖っている
暗赤色部 棘のかなり下、黒色色素は分断していない。胸鰭付け根内側は黒い
下顎突出 少しある
標準体長/体高 2.38
次に、いわゆる鱗が小さいアカマツカサ属の候補です。
アメマツカサ、キビレマツカサ、クロオビマツカサ、コガネマツカサ、ベニマツカサ、ミナミマツカサ
です。この中で、
キビレは臀鰭3棘が極端に強大ということなので除いてよいかと思われます。
ベニとミナミは現在、一生懸命に文献から特徴をまとめておりますので、まだここでは可能性を排除しないでおきます。
細かくまとめて下さりありがとうございます。
こうして見ると個々にそれぞれ特徴がありますね。
ちょっと今週は忙しくてなかなかじっくり見る時間がないのですが今のところ私の印象はIHさん、OTSUBOさんの個体がクロオビ、OSMRさんがアメ、私がコガネ?という感じです。

ミナミとユウヤケが全然、わからなかったのですがミナミは鱗が細いんですね。

あと私の個体は口の閉じてる画像もあると思うので後でアップします。
IHさん、ご検討ありがとうございます。サイト内でしたら、画像を自由に使っていいと思っていますので使って下さい。イットウダイ科の魚の写真はまだ沢山あるのでもう少し落ち着いたらQ&Aに投稿しますね。
>S-OTSUBOさん
画像をお借りしてアップさせていただきます~
ありがとうございます。
>MARI-Jさん
ミナミは鱗は30から34ということなので、小さいまではいかないようですが、アメやキビレと重なる感じです。
ユウヤケは鱗が28ということなので、今回はなさそうです。
前と同じ内容ですが、アメ、コガネ、クロオビ、ベニ、ミナミの形態的特徴をとりあえず訳せる範囲で羅列してみます。

アメマツカサ
・標準体長は体高の2.3から2.7倍。
・頭長は両眼隔幅の3.4から4倍。
・口を閉じたときに下顎は突出しない。
・口腔外側の下顎前方(先端)に1対の歯塊がある。
・背鰭の棘数は11で軟条数は13から16(通常は15) 、11棘は10棘の2倍の長さでその間には深い欠刻がある。
・臀鰭の棘数は4(第3棘と4棘は同程度の長さ、第3棘が最も強大)、軟条数は12から15(通常13)。
・側線鱗数は32から36(通常34)。
・胸鰭腋部には小鱗はない。
・第一鰓弓の鰓耙数は34から41。
・体色は赤色で、背中側の鱗の中央部は淡い赤色、体側と腹側の鱗の中央部は銀白色。
・鰓蓋膜から鰓蓋棘下方部が広がり黒色の縦帯模様が形成されている。
・背鰭、臀鰭、尾鰭は赤色で前縁に目立った白い縁取りはないかわずかに白い。

まとめ
背鰭、臀鰭、尾鰭の前縁の白い縁取りが目立たなくて、側線鱗が大きめで数が少なくて、臀鰭軟条数が13


コガネマツカサ
・体色は深紅色で、背鰭、尾鰭、臀鰭には色素はない(?)が背鰭軟条部の基部には小黒斑を持つこともある。
・背鰭、尾鰭、臀鰭の前縁に暗色の色素がある。
・鱗は小さい。
・鰓蓋上部に暗褐色がある
・臀鰭第4棘は3棘よりも長い
・標準体長は体高の2.2から2.7倍
・臀鰭軟条数は通常14。
・鼻窩の後縁は強い鋸歯状。
・鰓蓋の暗色部は鰓蓋棘の下方で途切れ腹部まで広がらない。
・背鰭、臀鰭、尾鰭の前縁は白い。

まとめ
鰓蓋の暗色部が鰓蓋棘までで臀鰭軟条が14
写真を見る限りでは、吻端は詰まっている感じ
クロオビマツカサ
・標準体長は体高の2.2から2.6倍。
・頭長は両眼隔幅の3から5倍。
・成魚では口を閉じたときに下顎はわずかに突出する。
・口腔外側の下顎前方(先端)に1対の歯塊がある。
・背鰭の棘数は11で軟条数は15から17(通常は16) 、11棘は10棘の2倍以上の長さでその間には深い欠刻がある。
・臀鰭の棘数は4(第3棘が最も強大であるが、第4棘の方がわずかに長い)、軟条数は14から16(通常15)。
・側線鱗数は37から44。
・第一鰓弓の鰓耙数は33から41。
・体色は明るい赤色で、鱗の縁辺は中央部より濃い。
・鰓孔裂の上部から胸鰭の付け根まで赤褐色帯が連続する。
・背鰭の棘条部外縁は黄橙色で、背鰭軟条部と臀鰭の先端部に赤色色素が集中している。

まとめ
鰓蓋の上部から胸鰭の付け根まで赤褐色の縦帯があり、臀鰭軟条が15で背鰭の棘条部がかなりオレンジ色。
クロオビ補足
写真を見た感じでは、吻端はかなり詰まっている感じですが、下顎がちょっと出ている印象。
ベニマツカサ
・標準体長は体高の2.3から2.5倍。
・頭長は両眼隔幅の3.3から4倍。
・背鰭の棘数は11で軟条数は11から13。
・胸鰭腋部には小鱗はない。
・臀鰭の棘数は4、軟条数は14から16。
・背鰭、臀鰭、尾鰭は赤色で前縁に目立った白い縁取りがある。
・側線鱗数は35から40。
・鰓蓋膜に暗色の縦帯部はないが深赤色にはなっている。
・体色は鮮やかな橙赤色。
・背鰭の棘の先端が白色。
・臀鰭第3棘は4棘よりわずかに長い。

まとめ
英名がWhitetip soldierfish というだけあって、背鰭の棘条部の先端が白い。鰓蓋膜は濃い赤だが暗色ではない。

ミナミマツカサ
・第一背鰭の棘は11、軟条は13から14。
・臀鰭の棘は4、軟条は10から13。
・胸鰭腋部には小鱗はない。
・生時には胸鰭の付け根の腋部の内側上部に白色斑がある。
・鰓蓋膜に黒色と対をなす暗赤色部がある。
・虹彩周囲に明瞭な白色のリングがある。
・各鰭の軟条の骨盤(?)前方の余白(?)は白色(????)※英検4級未取得の私には訳せませんでした(泣

まとめ
写真を見るとちょっと吻端がとがっている印象。胸鰭の付け根の白色部とか虹彩周囲の白色リングとか、特徴的な色彩を持っているようですが写真からは確認できませんでした。
ここまでで、まず私の個体は側線鱗、背鰭軟条、臀鰭軟条、背鰭棘条部のオレンジ色からクロオビというのが濃厚。分布域も矛盾がないし。
ただ、どうしても鰓蓋上部から胸鰭付け根の暗色縦帯が「黒帯」というのに違和感を感じてしまって...鰓蓋棘のすぐ下から胸鰭の付け根の間に黒色色素が全くない部分があって...

でも、クロオビマツカサもこれまで未釣魚だったので、これはこれでまったく問題ナシなんですが(笑
次にOSMRさんの個体は側線鱗、背鰭軟条、臀鰭軟条、臀鰭と背鰭の前縁が白くないあたりの特徴からアメマツカサが濃厚だなぁ、と思いました。
吻端の尖った感じもアメマツカサっぽいかと。
分布から考えるとミナミもありかと思いましたが、側線鱗、背鰭軟条数が該当せずでした。
>IHさん
 すごすぎです。本当にすごいです。しーっかり(投稿してないものも含め)自分の写真たちを見ながら読ませていただきました。僕のはやっぱり「アメ」っぽいですね。ほかの方のがどう落ちつくか、大変興味深いです。
MARI-Jさんの個体は、何より鰓蓋上部の暗色部が棘の上までなのでコガネというのが濃厚とは思うのですが、背鰭棘条部のオレンジ色が気になっちゃって。
でも、それ以外はコガネの特徴ですね~
OTSUBOさんの個体はワタシの個体と同じように計数的な特徴はクロオビの範囲ですが、鰓蓋上部の暗色域も私のような感じで、若干違和感がぬぐえない感じで...「黒帯」と言うからには...って先入観なんですよね~
>OSMRさん
すごくないです(苦笑
必死に訳しているだけですよ~。でもお役に立てたのならよかったです。
これでアメマツカサで同定確定なら投稿できますね~。ぜひぜひ。
良くここまで調べられましたね。
大変、参考になりましたし、凄いです。

それとすいません、口を閉じた写真見つかりませんでした。

いちをクロオビの鰓蓋がIHさんと似たような個体をこちから見ることができます。
(それと背鰭がオレンジと思われるコガネも)

http://fishpix.kahaku.go.jp/fishimage/co...
>IHさん
 ありがとうございます。これから2個体分投稿します。
 せっかくなので、時間はかかるかもしれませんが示していただいた特徴を表にでもしてみようかと思ってます。あと、そこそこ英語はわかると思いますので、元文献(あるいはその部分の英語)がわかれば、そこも対応してみようかと思います。
>MARI-Jさん
おほめの言葉を賜り光栄でございます。
クロオビの写真、確かにこんな感じの個体もいるんですね~。
しかし、しつこいようですが、やはりこういうのを見ると、そもそも種の定義とは、ってまたまた不毛なことを考えちゃいますね~。
暗色帯の太さとか長さでクロオビを定義づけてる割には、こういう個体差とか。未記載の新種なのでは?とか考えちゃいますね~

例えば、手元の検索表では、要するにクロオビとコガネ(およびアメ)の違い(つまり検索表の分岐キー)は暗色帯が連続して胸鰭の付け根までがクロオビ、コガネ(およびアメ)はそうでない、背鰭棘条部がオレンジ色系がクロオビ、コガネ(およびアメ)はそうでない、あとは背鰭軟条数、臀鰭軟条数、側線鱗数の違いなんですが、これも全部重なる範囲があるわけですよ~

つまり何が言いたいかというと
・同じ種なのに個体差
・ちょっとした違いなのに別種
↑こんな例が多すぎ~(困惑

おそらく目に見えない部分の違い、例えば骨とか、そういう部分に決定的な違いがあるってことなんでしょうかね~

まぁ、多様性があるから、我々みたいな人種は楽しめるわけですが(爆

>OSMRさん
安心してください。作ってます。エクセルで表を(爆

書き忘れました。

というわけで、結局、いつもの話のように、釣った瞬間に「ん?これなんか違うんじゃね?」という第一印象というか違和感というか直感が最大のポイントになるような気がしますね(笑
>IHさん
魚類写真資料に瀬能博士が同定されたクロオビマツカサで、鰓蓋や鰓膜から胸鰭基部に至る肩帯の一部の色が抜けている標本が3枚載っていました。

IHさんの個体について
皆さんが理由としているキーの他に、頭部が丸みを帯びているところや、尾鰭の先端が尖っているところはクロオビマツカサの特徴でもあり、更に可能性を高めていますが、鱗の輪郭がはっきりしないのが気になるので、もう少し調べてみます。
MARI−Jさんの個体について
MARI−Jさんのおっしゃる様に背鰭棘条部上方がオレンジ(実際には鰭膜が黄色で、棘と縁辺部が赤)のコガネマツカサが日本産魚類大図鑑にも載っていますので問題ないと思います。
皆さんが理由としているキーの他に、傾向性ですが、頭部が丸みを帯びているところや、尾鰭の先端の尖り具合も一致します。
私もコガネマツカサの可能性が高いと睨んでいます。
OSMRさんの個体について
皆さんが理由としているキーの他に、頭部が僅かに凹んでいる事なども含め、アメマツカサであろうと思います。
OTSUBOさんの個体について
当初からクロオビマツカサの可能性が高いと考えている個体ですが、気になる点も幾つかあり、もう少し調べてみます。
>IHさん
あら。鋭意作成中でしたのに(笑
さすがです。自分で使いまーす。
>西野さん
貴重なご意見をありがとうございました~。なんとも心強いです。
なるほど尾鰭の先端部は、確かに種によって微妙に違った感じなんですね。
クロオビは極端に表現するとV字型、コガネはハート形、アメはその中間的な感じ、って感じでしょうかね。
まだまだ比較できるポイントがあるんですね~。勉強になります。
>IHさん
ただ、先ほどIHさんがおっしゃっていた様に変異があるので、あくまでも傾向性としての特徴です。
検索表に合わせて魚が生まれてきた訳ではなく、もともとファジーでアナログ的な魚の特徴に無理矢理デジタル的な表現で境界線を引こうとする訳ですから、収まらない個体が出て来てもおかしくないのです。実際は繋がっているものをバッサリ切り分けたデジタル表現の言葉の裏を頭に入れて同定しなければ誤同定に繋がってしまいます。
しかし、個々にはまだまだ改善の余地がありますが、全種が載っている図鑑が無かった私達の時代から見れば、画期的な物がでてきたと思います。
クロオビマツカサの鱗の輪郭がはっきりしないのは、釣ったばかりの画像に多い様です。標本など死んで時間が経つと輪郭がはっきりする様ですね。IHさんの個体はクロオビマツカサの可能性が高いと思います。
OTSUBOさんの個体
クロオビマツカサも第2背鰭や臀鰭、尾鰭の前縁が白い個体は多い様です。
尾鰭が深くニ叉していませんが、背鰭軟条数が多い事などから、クロオビマツカサの可能性が高そうです。
>IHさん

遺伝子的な違いと言ってしまえばそれまでなんでしょうが・・・
でも魚目線で見たら特徴の違いがハッキリあるのかもしれませんね。
種の話からは逸れてしまいますが例えるなら日本人と中国人の見た目の違いがわからない欧米人みたいな(笑)我々はぱっと見でだいたいわかったりしますがその形質の違いを文字や数値で表せといってもなかなか難しいものがあると思いますしね。

そもそも分母(現在までに存在した全個体数)に比べたら形質を調べるためのサンプル個体数など本当に微々たるものだと思いますので若干、外れてしまう個体が出てきても無理もない気もします。

私も魚種を調べる場合はまず直感的なものから入って一般的に言われている同定キーに該当するか(若干、外れていても説明のつく範疇か)を見て、その後になるべく沢山の個体(画像)を見ながら自分なりに特徴の違いを探します。
時間と労力は掛かりますが自分なりの特徴の違いを発見できた時は何とも言えない嬉しさがあったりします。

なのでそんな曖昧さも魚を同定するうえでの楽しさのひとつなのかなと個人的には思います。
>西野さん

細かいところまで見て頂き、ありがとうございます。
さすがの着眼点と洞察力ですね。
私は直感的に魚を見分ける力はわりとあるほうだとは思っているのですが専門的な知識があるわけではないので西野さんのような方の意見が聞けるととても勉強になります。現段階で導き出した答え?が同じという事もとても心強いです。
>MARI-Jさん
ありがとうございます。さすがというほどではありませんが。
私も沢山のデータから新しい同定のキーを発見した時は何とも言えない喜びがあります。
もし、変異が無かったら、魚類検索と魚みっけで誰でも同定できてしまいますよね。
ところが実際はそうはいきません。同定とは、変異との闘いと考えております。
>みなさま
どうやらだいたい件の4個体の正体は確定したと考えてもよさそうですね~
OSMRさんの個体はアメマツカサ、MARI-Jさんの個体はコガネマツカサ、ワタシとS-OTSUBOさんの個体はクロオビマツカサ
ということですね~
生涯釣果の318種めということでクロオビマツカサをリストに登録できちゃいました~

さて、雑談スレということですから、もうちょっと雑談を(笑

>MARI-Jさん
>そもそも分母(現在までに存在した全個体数)に比べたら形質を調べるためのサンプル個体数など本当に微々たるものだと

そうそう、まさにこれなんですよ。私が気になっちゃうのは。
例えば、私は正確に記録しているわけじゃないのですが、これまでに釣った鱗が小さいアカマツカサ属はたぶん3個体くらい。
もしもぱっと見で「クロオビ」とわかるような典型的な個体が釣れていれば、絶対にその時に気づくはず。
この広い海で、天文学的な数がいるであろうクロオビマツカサの全個体の中から、たった3個体を釣って、それがたまたま3個体とも「典型的でない」クロオビマツカサだった、というのが不自然で気になっちゃう部分なんですよね~。
何か理由があるのではないか、と考えるわけです。
何匹も典型的なクロオビマツカサが釣れたら何匹か典型的でない個体が釣れた、というのなら変異の幅で納得できるんですけどね~

例えば、宮崎の地域個体群、とか季節によって婚姻色みたいに斑紋が変わる、とかナミマツカサの群れと一緒にいるとそんな斑紋になっちゃうとか。あるいは西野さんが前におっしゃっていたように釣った直後の緊張色とか。
とにかく、もっともっとたくさん釣って目を肥やさないといけない。文献とかだけでなく、海に出て本物の魚に教えてもらわないといけないなぁ、なんて改めて感じている次第です。
ちょっと仕事が終わってから夜にアカマツカサの仲間に会いに行ってくるかね~(笑
めっちゃ寒い...
>IHさん
私はクロオビの鰓蓋の有色部の色が一部抜けるというのは変異というレベルでは考えていませんでした。変異と考えるとIHさんがおっしゃるような疑問があるので・・・他の魚でも体側の縦線や斑紋などがその時の状態によって薄くなってしまったり、消えてしまうことは多々ありますよね。なので生息環境や体調などの魚の状態(死後なら死ぬ直前の状態)で変わるレベルのものだと納得していました。まあ、あくまでの推測に過ぎませんが・・・
私もMARI-Jさんと同じ様なふうに考えています。何故なら、クロオビマツカサの水中写真はことごとく完全なクロオビがあり、文献の通りであります。
更に水中写真のクロオビマツカサの眼には必ずと言って良い程クロオビ(瞳孔の上下の虹彩部分が黒い)があります。
しかし、陸上に上げたものは確認が困難だったりします。
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