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レッドフィンエンペラーに和名が付きました!

[ 記事No.16021 ]
レッドフィンエンペラーに和名が付きました!
皆様ご無沙汰しております!運営スタッフのMano_Yuです。
最近は就職活動と研究室の引き継ぎ作業で忙しく、なかなかサイトに顔を出すことができず申し訳ありません…。運営コミュニティに上がっている項目作成依頼で未対応のものについては、時間がとれ次第順次対応していく予定ですので、しばしお待ちいただけると幸いです。

さて、今回は当図鑑に関係が深い魚で新しく標準和名が提唱されたものがいるため、ご紹介させていただきたいと思います。
本日、日本魚類学会が発行している英文誌 Ichthyological Researchの電子版で標本に基づく日本初記録種が報告されました。その名も「カグツチヨコシマクロダイ」。当図鑑で「レッドフィンエンペラー」の名で登録されていた種です。本種の国内での記録はこれまで写真でのみ知られていましたが、今回沖縄から得られた24個体の標本に基づいて記載され、晴れて日本産魚類の仲間入りを果たしました。

近似のヨコシマクロダイとの主な識別点は以下の通りになります。
・唇は赤みがかる(vs. 黄色みがかる)
・体側の白色横帯は比較的細い(vs. 太い)
・各鰭は赤色もしくは黄色みを帯びた赤色(vs. 暗褐色もしくはくすんだ赤色)
・背鰭と臀鰭の軟条部基底に暗色斑を欠く(vs. 複数の暗色斑をもつ)
・吻の背縁が凹む(vs. 直線状)
・側線下方横列鱗数が12.5(vs. 13.5)
両種ともに成長につれ見た目が大きく変化するため、幼魚の段階では上記の識別点は当てはまらないことが多いですが、色彩が大きく異なるため判別は比較的容易です。

論文内で明記された本種の記録は写真・標本合わせ、沖縄県からのもののみに限られているようですが、調べてみると鹿児島県や和歌山県でも本種の若魚と思われる水中写真が撮られているようです。もし沖縄県以外で本種を採集された方がいらっしゃれば分布の北限になること間違いなしですので、是非博物館にご一報ください。
本種の当図鑑への投稿も心よりお待ちしております!

以下該当の論文になります。全文英語での記載ではありますが、ヨコシマクロダイとカグツチヨコシマクロダイ、両者の綺麗な標本写真が掲載されています。オープンアクセスですので、是非ご一読ください。
“First Specimen-based Records of Redfin Emperor Monotaxis heterodon (Perciformes: Lethrinidae) from Japan, with New Diagnostic Characters Applicable to Identification of Preserved Specimens”
https://www.jstage.jst.go.jp/article/spe...

カグツチヨコシマクロダイのページ
https://zukan.com/fish/internal4666
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