テンジクダイ

Jaydia lineata (Temminck and Schlegel, 1843)

形態・特徴 体色はうすい茶色っぽい色で、体側には灰褐色横帯が10本前後並ぶ。眼後部から尾柄部にかけての腹面にはグアニン光沢がある。尾鰭は湾入しない。マトイシモチは本種によく似るが、本種の背鰭軟条には楕円形黒色斑がないことで容易に区別できる。体長は10cmほど。
分布 北海道噴火湾以南。南シナ海、西部太平洋。内湾から水深100m前後までの砂泥底にすむ。
生息環境 やや深い海の砂底、砂泥底、泥底にすむ。水深は数mから、110mまでに多く、とくに35-90mに多い。稀に水深140m以深でも獲れるようだ。
食性 肉食性で、主にエビ類を捕食する。ほか、魚類や小型甲殻類も食う。
地方名 シマゴ(静岡県伊豆)、イシモチ(京都府丹後、山口県下関市)、ネブトメンパチ(広島県)、ケシツブ・ゲンナイ・ソロジャコ・メイシ・メンパチ(山口県)、キンタロウ・メブト(山口県下関市)、シロジャコ(山口県山口市)、ケンツブ・ケンツブジャコ(山口県山陽小野田市)、ネブト(山口県光市)、ネコマタギ(香川県東讃)、ジャコ(長崎県五島)
その他 産卵期は7-10月の長期に及ぶ。主として雄(ごくまれに雌)が口内で卵を保育する。雄は産卵期に入ると、保育中の卵を保護するために鰓耙小棘の上に膜ができるという。寿命は1年から2年で産卵後死亡するともいわれている。
本種は釣りの外道として扱われるほか、小型底曳網や定置網で漁獲される。多くが練製品の原料として扱われるが、一部の産地では丸ごと販売されている。白身で美味である。
食味レビュー 食味レビューを見る
食味レビューを投稿する

人気順は閲覧数やいいね!の数を反映しています。推薦したい写真には、いいね!をどうぞ。

釣吉さんが日本 兵庫県 神戸市垂水漁港で撮ったテンジクダイ

日本 兵庫県 神戸市垂水漁港

2005.07.16

burgessさんが日本 千葉県 富津沖で撮ったテンジクダイ

日本 千葉県 富津沖

2018.12.22

MFCさんが日本 愛知県 大井漁港で撮ったテンジクダイ

日本 愛知県 大井漁港

2013.08.29

海猿さんが日本 宮崎県 門川湾で撮ったテンジクダイ

日本 宮崎県 門川湾

2007.05.17

sfcさんが日本 神奈川県 東京湾猿島沖で撮ったテンジクダイ

日本 神奈川県 東京湾猿島沖

2004.10.16

ももこさんが日本 愛知県 西尾市宮崎港で撮ったテンジクダイ

日本 愛知県 西尾市宮崎港

2015.03.07

NOAHさんが日本 兵庫県 播磨灘 赤穂で撮ったテンジクダイ

日本 兵庫県 播磨灘 赤穂

2015.05.12

酒ちゃんさんが日本 広島県 呉市倉橋で撮ったテンジクダイ

日本 広島県 呉市倉橋

2014.09.11

MFCさんが日本 愛知県 武豊で撮ったテンジクダイ

日本 愛知県 武豊

2011.06.18

マリトコさんが日本 三重県 紀伊長島 三浦漁港で撮ったテンジクダイ

日本 三重県 紀伊長島 三浦漁港

2005.06.18

ユジダルさんが日本 神奈川県 東京湾で撮ったテンジクダイ

日本 神奈川県 東京湾

2012.08.05

南 清志さんが日本 福岡県 北九州市門司区で撮ったテンジクダイ

日本 福岡県 北九州市門司区

2012.06.05

海猿さんが日本 宮崎県 門川湾で撮ったテンジクダイ

日本 宮崎県 門川湾

2007.03.13

海猿さんが日本 宮崎県 門川湾で撮ったテンジクダイ

日本 宮崎県 門川湾

2007.05.17

海猿さんが日本 宮崎県 門川湾で撮ったテンジクダイ

日本 宮崎県 門川湾

2007.04.04

海猿さんが日本 宮崎県 門川湾で撮ったテンジクダイ

日本 宮崎県 門川湾

2007.05.17