形態・特徴 | 最大で全長20cmほど。背鰭に5個(稀に6個)の上縁が橙色を呈した黒色の眼状斑が並ぶ。腹鰭はない。眼から放射状に延びる暗色線が上下に2本ある。体色は通常は緑褐色を呈するが、茶褐色を呈したり、不定形の白色斑が散在したり、変異に富む。吻部背面には白色斑はない。冬の繁殖期には、本種の雄の体色は暗青色を帯びて赤色の小斑点が散在する婚姻色を呈するようになる。雌では体はやや黒味がかるものの、雄ほど顕著な婚姻色が表れることはない。
ハナジロガジによく似ているが、本種の吻部背面には白色斑がないこと(ハナジロガジには白色斑が見られる)、吻が丸気味であること(ハナジロガジは尖り気味)で区別できる。また、ハナジロガジには婚姻色は表れない。 |
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分布 | 富山県・青森県以北。~日本海北部、カムチャツカ半島。 |
生息環境 | 潮間帯から水深335mまでの砂泥底や藻場に生息する。雌雄がペアになってイガイの貝殻の中などで卵保護行動を行うという、特異的な産卵生態を持ち合わせる。ハナジロガジとは棲み分けをしていると考えられており、ハナジロガジが生息する海域では、本種の方が深所に生息する。 |
食性 | 小型の甲殻類、多毛類、軟体動物などを食べる動物食性。 |
その他 | 少数ながらも、釣餌としての需要があるという。 |
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