Chimaera phantasma Jordan and Snyder, 1900
特徴 |
全長1m。ギンザメ目魚類は、鰓孔が1対しかないこと、頭部には溝状の側線が発達することから、同じく軟骨魚網に属するサメ類やエイ類(板鰓類)とは異なる全頭類に分類される。本種は、臀鰭があって尾鰭下葉との間に欠刻がある、体の側線が小刻みに波打つ、体色は銀色で体側には褐色の2縦帯があるなどの特徴から他のギンザメ科魚類と区別される。第一背鰭の前縁には強大な1棘があり、そこには毒腺を有するとされる。また、その歯は互いに癒合して板状となっており、延縄のワイヤを切るほど強力である。 |
分布 |
北海道~九州の太平洋岸。稀に日本海。~韓国、中国、台湾、フィリピン。 |
生息環境 |
深海性で、水深約100~500mに生息する。 |
食性 |
甲殻類や魚類を食べる。 |
地方名 |
ウサギ(福島県いわき市、茨城県久慈)、ケツメドミッツ(福島県いわき市)、ミズウオ・ゲホウ(静岡県伊豆) |
その他 |
主に底曳網、深海釣りなどで漁獲され、食用となる。湯引きにして食べると美味で、海外からも本種に似たものが輸入されている。また、練製品の原料にも使用される。 |
食味レビュー |
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