ゴマアイゴ

Siganus guttatus (Bloch, 1787)

形態・特徴 背鰭・臀鰭・腹鰭の鰭条数はアイゴと同じ。胸鰭は15-17軟条である。背鰭棘と軟条の間には欠刻がない。体側には多数の橙色斑点があり、背鰭基部の後方付近に大きな黄色斑がある。尾鰭は若干湾入する。体長50cm近くになり、アイゴ科としては大型になる。
分布 琉球列島。~東インド・西太平洋。岩礁・汽水域。
生息環境 沿岸域の砂底や、サンゴ礁域、岩礁域などに生息する普通種。幼魚は汽水域のマングローブ付近にもよく見られる。内湾性の種。
食性 雑食性で藻類や甲殻類などを捕食する。釣り餌としては様々な成分が入った練り餌やオキアミなどを使う。
地方名 エイノウオ・エーノイオ・エイノイボ(鹿児島県屋久島)、カーエー(沖縄県本島・八重山)、ハーエー(沖縄県国頭村)、ツンアイ・ヤドアイ(沖縄県宮古島市)、イェー・カーイェー(沖縄県久米島町)、ヤドゥアイ(沖縄県宮古島市狩俣)、ヤドゥガージイ(沖縄県宮古島市久貝)、マテー(沖縄県八重山)
その他 産卵期は4-10月。卵は沈性粘着卵。満月の夜に産卵する。沖縄では人気の釣り魚。沖縄では「カーエー」と呼ぶ。釣りのほか刺網や追い込み網で漁獲され、食用となる。肉質はよく、刺身、塩焼きなど美味である。ただし、各鰭の毒棘には気をつけること。
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