| 形態・特徴 | 体長15cm。第1背鰭は5棘からなり、鎌状ではない。下顎にはひげがない。体色は灰褐色で、頭部側面、体側、背鰭、尾鰭にも鮮やかな青色斑がある。腹鰭は吸盤状。 |
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| 分布 | 有明海、八代海。朝鮮半島、中国、台湾。 |
| 生息環境 | 河口域の干潟に生息する。泥に巣穴をほり、満潮時にはその中に潜む。干潮時に活発に活動する。 |
| 食性 | 主に珪藻類を食べる。 |
| 標準和名 | 有明海での呼び名が由来となっている。語源は不明。人名なら由来を示す説話がありそうなものだが、聞いたことがない。「脂の多いハゼ」の意味とは考えられはしないか。『さかな異名抄』 |
| 地方名 | ムツゴロ・ムツ・ムットウ・ホンムツ(有明海) |
| その他 | 産卵期は5月中旬から7月末で、産卵期の雄はさまざまな方法で雌を誘う。干潟の上を跳ね、背鰭と口を大きく広げて求愛する。有明海ではむつかけという独特の引っかけ漁で漁獲され、食用になる。蒲焼など美味。埋立などによる生息環境悪化により個体数が減少している。環境省レッドリストでは絶滅危惧ⅠB類に指定されている。
体を縦に串刺しして干すと、脂が全身にまわって、ロウソクの代用になる。南朝鮮で実用していた。 |
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