特徴 | 体色には雌雄差があり、雄は鮮やかな赤みを帯び、口部は暗い緑色または黄色。雌は吻端から体側中央にかけて暗い緑褐色で、体側中央から尾柄部にかけては赤色を帯びる。色彩には変異が見られ、雄では体側に横帯が数本入ったりすることがあるほか、雌では尾鰭縁辺部が黄色く縁取られることもある。
雄・雌ともに黒色点が鱗列に沿って体側上半部に並び、黒色点が体側全体に並ぶガンテンメギスと区別することができる。 背鰭棘数は2本と少なく、側線有孔鱗数が53-56と19-24と、日本産の同科魚類と比べて多い。体長12cmになり、日本産のメギス科としては最大種。 |
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分布 | 高知県、琉球列島。~台湾、西太平洋。日本では琉球列島で多くみられる。 |
生息環境 | サンゴ礁域やその周辺の岩礁域に見られる普通種。 |
食性 | 肉食性。小魚や甲殻類、多毛類などを貪欲に捕食する。 |
地方名 | ウフミー(沖縄県国頭村)、イシイザ(沖縄県宮古島市狩俣)、イシイタ(沖縄県宮古島市久貝)、イコー・イコーグヮー(沖縄県久米島町) |
その他 | 琉球列島では防波堤やサンゴ礁での釣りでごく普通に釣れるが、あまり食用とされていない。日本にはメギス属は本種のみが知られる。かつて本属の属名に用いられたDampieriaは、Labracinusの新参同異名であるとされる。 |
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