クロソイ

分布	千島列島～高知県までの太平洋岸、日本海、東シナ海、瀬戸内海。～朝鮮半島、中国。浅海域にすむ。
特徴	ソイの仲間は色彩や模様の変異が大きく同定が難しいものもいるが、本種は涙骨に顕著な3つの棘があることにより他のソイ類と容易に同定できる。体長40cmに達する。
生息環境	幼魚は岸近くの岩礁域や藻場などに潜むが成長すると深みへ移るようである。
食性	小魚、甲殻類、多毛類などを捕食する。
地方名	スイ（青森県、宮城県、福島県相馬市）、ソイ（青森県、山形県、福島県相馬市、石川県金沢市・輪島市、京都府丹後）、クロスイ・クロゾイ・ナガラ・ナガラゾイ・マゾイ・スコイ・ワタリゾイ・クロツキ（青森県）、スイコ・ソイコ・スイカラ（小型、青森県）、ゴマソイ（宮城県松島）、シゲ・ハヂメ・ドゴ・ドグバヂメ（山形県）、ドンビ・ショウフグバヂメ（山形県飛島）、クロガラ（山形県飛島、福島県）、ガラ（福島県）、シイ（福島県相馬市）、メジナ（福島県いわき市）、ガットバチメ（石川県珠洲市・能登町）、クロバチメ（石川県珠洲市）、クロカラ（石川県七尾市）、カンナ・クロガンナ（京都府丹後、兵庫県但馬）、クロガナ・クロソウ・ハト（京都府丹後）、クロソ・クロカンナ・モツ・モツゴ・ムツゴ・ロッコウ・クロボッカァ・ボッカァ・ヘソ（兵庫県但馬）、ウレギ・ガフクメバル（山口県）、タケノコメバル（山口県下関市）、ガホ（山口県東和町）
その他	卵胎生で仔魚を産む。根魚釣りの対象魚として有名である。食用魚としては釣りや定置網、刺し網などで漁獲され、煮つけなどで美味である。しかし身自体の味は薄いため刺身などはやや不向き。最近は養殖あるいは種苗放流もされているようである。
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