Pagrus auratus (Forster, 1801)
形態・特徴 |
日本のマダイとは非常によく似ている。実際にmtDNAの研究においては、本種とマダイは、同種のうちの異なる亜種であるとしている報告があるほどである。日本のマダイとの形態的な違いは、本種では後頭部が隆起し、また頭長に対する背鰭第1棘長及び臀鰭第1棘長比などがあげられる。本種もマダイ同様、体側の背部に小さな青斑がある。成魚では体長1mにも達する大型種である。 |
分布 |
オーストラリア、ニュージーランド北部とされる。しかし、フィッシュベースによると、あとフィリピン、インドネシア、中国、台湾、日本となっている。中国、台湾、日本のものは「マダイ論議」の範疇であろうが、東南アジアに分布しているものは、どちらだろうか、再検討の必要があると思われる。 |
生息環境 |
沿岸域~やや沖合にすむ。日本のマダイ同様春から初夏(10~1月)に20~70mの深さで産卵するという。冬はやや深い場所にうつり、夏は浅い場所に現れるが、大きな回遊はしない。 |
食性 |
肉食性で動物質のものなら殆どのものを食うという。大きいものはウニも噛み砕いて食べてしまう。 |
その他 |
食用魚として、また遊漁の対象として重要なもの。職漁としては底曳網で漁獲されている。日本もよく本種を輸入している。かつては冷凍品が主だったが、1971年以降は航空便により鮮魚も輸入されている。 |
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