形態・特徴 | 成魚の体色は銀色。背鰭には棘があるが不明瞭。背鰭軟条部、臀鰭、尾鰭後端は暗色。鱗は円鱗ではがれやすい。粘液が多い。よく似たニセイボダイは側線鱗数が62~70で、55~63である本種と区別できるが、精査が必要という。幼魚の体は褐色で、虫食い模様はない。体長20cmほど。 |
---|---|
分布 | 北海道~九州までの各地沿岸、東シナ海。~朝鮮半島、南シナ海。 |
生息環境 | 幼魚はクラゲ類に付随して泳ぐ。エチゼンクラゲなどの大型クラゲにつくことが多いが、ミズクラゲなどについていることもある。成魚は大陸棚上に生息し、東シナ海では水深40m以深に多いという。 |
食性 | 幼魚はクラゲ類に付随しときにそれらの体壁を食うほか、プランクトンも食べる。成魚はクラゲ類の他にも甲殻類、サルパ類、ゴカイ類などを捕食。 |
地方名 | エボダイ(東京都、神奈川県相模湾、愛知県)、マメ・マメノヒラ(静岡県西部)、マメダイ(愛知県)、ヨヨシ(京都府丹後・宮津)、シズ(愛知県、大阪府、和歌山県、岡山県、鳥取県中部、長崎県、熊本県)、シス(大分県中津市)、ウオゼ(大阪府、和歌山県)ウモレ(和歌山県)、ウボレ(和歌山有田地方)、ボウゼ・ボウジェ(和歌山県、徳島県)、ボウゼイ(徳島県小松島市)、アマギ(愛媛県松山市・宇和島市)、アメタ(大分県別府市・臼杵市)、アメタイ(大分県別府市)、モチウオ(福岡県、長崎県、熊本県、鹿児島県長島町) |
その他 | 産卵期は4~7月で、卵は分離浮性卵。底曳網で漁獲される重要産業種であるが、各地で呼び名が大きく異なり、混乱することがある。「しず」等と呼ばれる場合には海外で漁獲されるイボダイ科の別種をさすこともあり、注意したい。イボダイは塩焼きやフライなどにして美味。 |
食味レビュー |
食味レビューを見る 食味レビューを投稿する |