形態・特徴 | 体色は背部が鮮やかな桃色で、腹部は淡色、体側には6-8本の幅の狭い黄色縦帯をもつ。背鰭は10棘9軟条で、他の日本産イトヨリダイ属と同様だが、臀鰭は3棘8軟条と軟条数が多い(他の日本産イトヨリダイ属では多くが3棘7軟条)。生鮮時には側線始部に小さな赤色斑がある。尾鰭上端は糸状にのびる。体長35cmに達する。 |
---|---|
分布 | 新潟県・茨城県~九州南岸、東シナ海。~朝鮮半島、済州島、台湾、南シナ海。 |
生息環境 | やや深い砂泥底にすむ。成魚は普通70m以深に多いが、それより浅い場所でも漁獲されている。幼魚は水深30mほどの場所ですごすが成長すると深みへ移動する。 |
食性 | 肉食性。小魚、甲殻類、軟体動物などを捕食する。特にエビ・カニ類を好むようだ。 |
地方名 | ツル(静岡県伊豆)、イトヨリ(静岡県、愛知県、三重県、京都府丹後、和歌山県、広島県、島根県、山口県、高知県、長崎県長崎市)、ヨヒ(京都府丹後)、イトヒキ(広島県、島根県、山口県)、イト(長崎県対馬市)、アカナ(鹿児島県)、紅衫魚(香港) |
その他 | 初夏~秋に産卵期を迎える。卵は分離浮性卵。底曳網で多量に漁獲される重要食用魚。美味で刺身や煮付け、干物、焼き物に向く。ほか、肉は柔らかく、練製品にも使用される。 |
食味レビュー |
食味レビューを見る 食味レビューを投稿する |