ベラ科

Labridae

科の概要 ベラ科は海水魚の中ではハタ科と並んで、ハゼ科に次いで種類数が多い。左右の咽頭骨は癒合する、口は伸出させられる、両顎歯はほとんどの種類で癒合せず、歯板を作らないなどの特徴がある。生態面での特徴としては、夜間もしくは危急時には砂の中に潜って寝るものや、粘液の寝袋を作って寝るもの、ほかの魚の体表につく寄生虫を捕食するもの、派手な色彩の雄が雌にアピールするものなどさまざまである。大型種は食用にされ、その美しい色彩から観賞魚とされたり、水族館で見られるものも多い。
分布 日本では北海道~沖縄までの各地。世界では世界中の暖海。とくにサンゴ礁域に多い。
種数 世界では約70属、520種。うち日本産種は37属146種が分布するとされているが、このほか水中写真によってのみ記録されているものもあり、日本産の種数はさらに増えそうである。