科の概要 耳石が大きいことから一般に「イシモチ」と呼ばれる。背鰭は2基、臀鰭棘数は2。雄は口腔内で卵を保護する習性をもつ。
多くの種が沿岸の浅海域に生息し、サンゴ礁域には多くの種類が住む。一部の種は100mを超える深い海から採集され、一部の種は淡水域にすむ。
ネンブツダイ、クロホシイシモチ、オオスジイシモチなどは関東近辺以西の太平洋側で夜釣りをしていると、よく釣れる。リリースされることが多いが、塩焼などで美味しい。テンジクダイは小型だがかなり美味で市場にでる。このほか、一部の種類はダイバーやアクアリストに人気がある。バンガイ・カーディナルフィッシュは手間がかかるが家庭で繁殖を行うことができる数少ない海水魚である。ほか、マンジュウイシモチやキンセンイシモチなどもアクアリストには人気がある。種類数は世界でおよそ300種。