| 形態・特徴 | 下顎より上顎は前に出ず、歯が鋭い。胸鰭があって、吻はやや尖る。よく似た近縁種にスズハモがいるが、肛門より前方の側線孔数・背鰭軟条数がそれぞれ40~47・66~78と多いことなどで区別できる。 |
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| 分布 | 福島県以南、東シナ海。黄海、インド・西太平洋域。 |
| 生息環境 | 夜行性で水深100m以浅の砂泥底に生息する。産卵は夏季に沿岸域で行われる。 |
| 食性 | 魚類、甲殻類、軟体動物などを捕食する動物食性。 |
| 食味・料理 | 皮ちくわ(鱧の皮を竹に巻き付けて味をつけて焼いたもの、徳島県阿南市)
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| 標準和名 | ハミは西日本でマムシのこと、ハブも恐ろしい毒ヘビ。終生から来た名と思われる。しかし「ハモ」は日本語ではなく、中国名「海鰻」の唐音だという説もある。『さかな異名抄』 |
| 地方名 | アナゴ(青森県、茨城県、京都府丹後)、ホンハモ(福島県いわき市、京都府丹後)、ハム(神奈川県、山口県、高知県)、ハミ(富山県)、ジャハム(石川県、瀬戸内地方、高知県)、ウニハモ(福井県)、ハブ(静岡県伊豆、大分県姫島)、タツハモ・タカノクチ・バッタモ・マハモ(京都府丹後)、トウヘイ(大分県別府市、大型のもの)、ドテラハモ(和歌山県、大型のもの)
参考:https://gyomei.zukan.com/?p=1577393968 |
| その他 | 京料理では欠かせない食材として有名であり、水産上重要種である。普通であれば食べるのに向かないほどに小骨が多いが、“骨切り”という皮一枚を残して身に潜む小骨を細かく切る技術によって高級食材へと変貌する。旬は夏と秋の二回あるといわれ、湯引き、吸い物、天ぷら、寿司などで賞味される。 |
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