クロダハゼ

Rhinogobius kurodai (Tanaka, 1908)

形態・特徴 ヨシノボリ属の中では体高が比較的高く、吻は短く丸い。頬に斑紋は無く、雄雌ともに第1背鰭が低い。
雄は尾鰭の縁が白く、内側に赤褐色の縞模様(不明瞭な場合が多い)があるのが特徴。産卵期になると、喉部が橙色になる、第1背鰭に青輝色の斑紋が現れる、尾鰭基部に橙色斑が現れるなどの変化が見られる。熟卵をもつ雌の腹部は白色か青色。小型の種で最大でも5cm以下。
シマヒレヨシノボリによく似るが、シマヒレヨシノボリの雄は尾鰭基部に橙色斑がなく、尾鰭の下部には朱色斑がある。尾鰭の赤褐色帯に関してもシマヒレヨシノボリの方が明瞭なことが多く、本数も多い。
分布 東京都、神奈川県。北関東や東北地方は未だ調査が不十分であり、今後充分な調査が必要。
生息環境 湖沼性。湧水池、池沼、河川のワンドなど、止水域の砂礫底を中心に生息している。河川中流域の流れの緩やかな場所にも見られる。
その他 クロダハゼ含む「トウヨシノボリ」とされてきたグループはその多様さから未だに分類が混乱しており、その取り扱いは文献によって異なる。当サイトにおけるクロダハゼの分類学的位置付けは『小学館の図鑑Z 日本魚類館』(2018)、『日本の淡水魚』(2019)の見解に従った。

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