形態・特徴 | 体色は黒っぽく、尾鰭は白っぽい。背鰭・臀鰭基底付近に鮮やかな黄色線がある。眼下部には小さな白色斑があるが下方には広がらないことでナミダクロハギと区別できる。この2種は他にも胸鰭基部の色彩(本種は暗色、ナミダクロハギでは淡色)、尾柄部の色彩(本種では可動棘にのみ黄色帯がある、ナミダクロハギでは全体的に黄色)により区別される。体長15cm。 |
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分布 | 高知県、小笠原諸島、琉球列島。~東部インド洋・太平洋域。サンゴ礁・岩礁域に生息する。 |
生息環境 | 珊瑚礁域に生息する普通種。普通は浅所にすむが水深67mでも観察されている。 |
食性 | 藻類を捕食する。 |
地方名 | クスク(沖縄県本島)、クチクー(沖縄県糸満市)、カーブカークチクー(沖縄県国頭村)、グスクー・クスクー(沖縄県久米島町)、フウビイ(沖縄県宮古島市)、カサカサクゥーシイキャ(沖縄県宮古島市狩俣)、カラクゥーシイキャ(沖縄県宮古島市久貝)、トカジャー(沖縄県八重山) |
その他 | 熱帯地方では食用とされる。美しい色彩から観賞魚として飼育されることもある。本種とアカツキハギの交雑個体も知られている。本種はかつてメガネハギと呼ばれていたが、これはモンガラカワハギ科の標準和名にすでに使用されており、現在の和名に改名された。またメガネニザという和名も使用されていたことがある。
本種とナミダクロハギは色彩が異なるが、両種の中間型個体が知られていたり、両種がペアで遊泳している様子が観察されるなどの事例もあり、両種の関係については詳細な検討が必要という。 |
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