マコガレイ

Pseudopleuronectes yokohamae (Günther, 1877)

特徴 体長45cm、大きいものでは50cmを超える。マガレイに似るが、吻端はあまり尖らない、胸鰭上方の側線湾曲がマガレイよりも低い、無眼側の尾柄部縁辺は黄色くならないことで区別できる。イシガレイとは、有眼側に骨質板がないことで容易に区別できる。有眼側の歯は殆どなく、上・下顎ともに0本、若しくは1本。
分布 大分県~北海道南部、東シナ海北部。渤海。
生息環境 日本の広い範囲に生息する。水深100m以浅の砂・泥底に多く生息し、幼魚は汽水域にも入る。
食性 肉食性。底生動物を捕食するが、大きいものでは魚類も捕食する。
地方名 マガレイ(青森県、石川県七尾市、山口県)、クロガシラ・クロ・オナガ・サシミガレー(青森県)、アオメ(宮城県、福島県相馬市)、モグガレ・モグ・モク・エンショウ・ネサシ・メサシ(山形県)、マコ(福島県、茨城県)、アオメガレイ(福島県相馬市)、ホンマコ(福島県双葉町・いわき市、茨城県ひたちなか市・大洗町)、カラス・ハオイ(茨城県日立市)、マコビラ(茨城県ひたちなか市)、シロガレイ(石川県加賀市・珠洲市)、ナナオクチボソ(石川県金沢市)、クチボソガレイ(石川県能登町)、クチボソ(石川県七尾市、京都府丹後)、カレイ(石川県七尾市、京都府丹後、山口県光市・祝島)、アマガレイ(京都府丹後、山口県)、シロモチ・ノリモチ(京都府丹後)、アマテ・アマテガレイ・バテ(山口県)、ボテ(山口県柳井市・平生町)
その他 産卵期は11月~翌年2月とされる。卵はツノガレイ属としては珍しく粘着性。釣り、刺網、底曳網で漁獲され、美味。釣りの対象魚としても人気がある。本種とクロガシラガレイは形態的にも遺伝的にもよく似ているものとされ、種の異同を含めた研究の必要がある。
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