ハナアイゴ

Siganus argenteus (Quoy and Gaimard, 1825)

形態・特徴 腹鰭は1棘3軟条1棘。背鰭は13棘10軟条。臀鰭は7棘9軟条。胸鰭は17-19軟条。
他のアイゴの仲間と比べて体高は低い。尾柄部は低く、尾鰭は強く二叉する。体色は青~灰色っぽく、状態によって変化する。体側には黄色斑が多数あるが、頭部背面にはない、または細長の斑が多くある。尾鰭後端には顕著な色がなく、体長は背鰭最後棘下の体高または尾鰭上葉長の3.6倍以上であることによりセダカハナアイゴと区別できる。体長35cmにまでなる。
分布 和歌山県以南、小笠原。~インド・中部太平洋。岩礁域にすむ。
生息環境 本州でも紀伊半島以南で見られるが、琉球列島には多い。サンゴ礁域や岩礁に生息する普通種。
食性 藻類を中心に甲殻類や動物プランクトンなども捕食する。
地方名 エイノウオ・エーノイオ・エイノイボ(鹿児島県屋久島)、エーノユ(鹿児島県奄美大島)、マテー(鹿児島県喜界島)、オンレー・マーエー(沖縄県)、オーンレー(沖縄県糸満市・国頭村・久米島町)、アオアイ(沖縄県宮古島市)、オーアジイー(沖縄県宮古島市狩俣)、オーアズイ(沖縄県宮古島市久貝)
その他 卵はアイゴ類としては珍しく分離浮性卵。孵化後も長く浮遊する。磯釣り、刺網、追い込み網などで漁獲され、沖縄では食用魚となっている。
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