形態・特徴 | 体色はやや橙色がかる。ハチジョウアカムツによく似るが、尾鰭上葉先端が黒いこと、主鰓蓋骨後端が円いこと、側線下方鱗数が14であること(ハチジョウアカムツでは12)等で見分けることができる。成魚は大きいもので全長1mを超え、ハチジョウアカムツの2倍近くにもなる。 |
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分布 | 鹿児島県大隅諸島。~ハワイ諸島を除くインド-西太平洋。
標本は得られていないが、八重山諸島近海でも本種が漁獲されており、琉球列島にも分布すると考えられる。 |
生息環境 | 水深200-400m。ハチジョウアカムツと同所的に生息していることが多い。 |
その他 | 長らくハチジョウアカムツと同種と見なされていたが、近年の研究で遺伝的・形態的に区別できることがわかり、2021年に新種として記載された。2023年には大隅諸島から得られた標本をもとに日本初記録種として記載されている。
ただ、日本国内(特に琉球列島)の漁業関係者は新種記載される以前から、これらを正確に区別しており、2種の水産上の価値も大きく異なる(重量が大きくなる本種の方がセリ値は高い)。 |