生息域 | 海水 |
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形態・特徴 | メバルの仲間に似ているが胸鰭上半部の後縁が浅く湾入している(メバルの仲間では丸みを帯びる)。胸鰭軟条数は17-19で、18が多い。側線上方の白色斑は不明瞭、または不定形で明瞭な縁取りを持たない。ウッカリカサゴでは、側線上方の白色斑に明瞭な縁取りがあり、胸鰭軟条数が18-20(普通19)と多い。体色には赤っぽいものから、黒っぽいものまで変異が大きい。体長25cmを超える。 |
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分布 | 北海道~九州までの日本各地、八丈島、東シナ海。~朝鮮半島、済州島、中国、台湾、南シナ海。 |
生息環境 | 沿岸の岩礁域にすむ。防波堤のテトラポッドの合間などにもよく潜んでいる。底層にすむことが多く、メバルのように浮かんでいるということはあまりない。縄張りをもつ。 |
食性 | 主に日没後に餌をとるといわれるが、日中でも釣れることから昼間も餌をとるようである。主に小魚や甲殻類などを捕食している。 |
食味・料理 | アラカブの味噌汁(長崎県) |
地方名 | 全国で見ると、ガシラ、ホゴ、アラカブとそこから派生したらしき呼び名が多い。
【ガシラ系】ガシラ(福井県小浜市、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県、岡山県、山口県、香川県、高知県土佐清水市以東、熊本県水俣市)、ガシ(三重県)、ガシラア(長崎県壱岐島) 【アラカブ系】アラカブ(山口県下関市、福岡県、長崎県(対馬を除く)、大分県、熊本県、宮崎県宮崎市、日南市、鹿児島県本土部、鹿児島県屋久島)、ガラカブ(熊本県、鹿児島県長島町他)、ガガラ(宮崎県北部・宮崎市)、アルカブ(長崎県平戸市度島町)、カブ(長崎県長崎市)、アラカビ・カビ(長崎県南島原市)、アーカブ(鹿児島県屋久島) 【ホゴ系】ホゴ(広島県、山口県、高知県宿毛市、愛媛県、大分県、宮崎県宮崎市・日南市)、ホゴシロ(宮崎県南部)、ボッコ・ボッカ(鳥取県、島根県)、ボチコ(島根県)、ボテコ(山口県萩市)、ホーゴー(山口県周防沖家室)、ウドホーゴー(山口県周防沖家室(大きなもの))、ホコ(京都府宮津市) 【ガガネ系】ガガネ(和歌山県、徳島県)、ガンガネ(徳島県) 【アタガシ】アタガシ(三重県南伊勢町、和歌山県南部) 【アカ系】アガバヂメ(山形県)、アカゲ(茨城県大洗町)、アカ(静岡県伊豆、岡山県)、アカカサゴ・アカモノ(静岡県伊豆)、アカゴロ(三重県志摩市)、アカメバル(岡山県、山口県、香川県)、アカチン(岡山県)、アカバ(宮崎県中部) 【その他】ガサ(青森県西海岸)、ガシャ(青森県青森市)、ガヤ(青森県青森市・平内町)、ハヂメ(山形県)、アコウ(茨城県日立市・大洗町)、ネヨ(茨城県ひたちなか市)、アマッカサゴ(伊豆諸島新島)、ドコ・ダルマ・ガンガン(石川県七尾市)、マカサゴ・ボウチョウ・ホウロク(静岡県伊豆)、ワガ(浜名湖)、ガラ(京都府丹後、山口県徳山市)、アナネバチ・ガナ・モイオ(京都府丹後)、ゴッチョ(和歌山県串本市)、ガチャン・ガッチャン(兵庫県播磨)、イガラ(島根県西部)、アナカァ・アナカ・ロッコウ・ドコウ(兵庫県但馬)、ゴウチ(山口県西部日本海側・下関市)、カラカゴ(山口県下関市・山陽小野田市)、カラカサゴ・カラコ(山口県下関市)、ホシカリ(長崎県対馬市)、フンズコ(鹿児島県) 【出世名として】カサゴ→ボオタ(静岡県伊豆網代) 参考:https://gyomei.zukan.com/?p=1577393332 |
その他 | 卵胎生で12-翌年2月に産仔する。仔魚は3.5-4.5mmとかなり小さい。
釣りの対象魚。船釣り・磯釣りだけでなく、防波堤などからも狙うことができる。餌釣りだけでなく、近年はルアー釣りも人気である。 食用魚としてもよく知られており、煮付け、唐揚げ、塩焼きなど様々な料理に使用できる。成魚はこのほか刺身も美味。 |
食味レビュー |
★★★★★
5.0
54件の評価
★★★★★
kazutsuri・2016/05/15
身の硬さ、味の染み込みやすさ、歩留まりの良さ、高級感、全てにおいてベストな味。白身魚が好きな人ならわかると思う。20cm以上位のカサゴは文句なし旨い。ですよ。
★★★★★
タートル・2009/03/02
刺身は、釣った当日より翌日のほうが甘みが出てご飯に良く合う。
血抜きをしてもしなくても味の違いはわからなっか。ただ、血抜きしていないと身が薄ピンク色になる。
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