形態・特徴 ドジョウに似るが、体型はやや太短く、体高が大きいこと、口ひげがやや長いこと、体の表面に眼径より大きな暗色斑点が分布すること等で区別できる。雄成魚の胸鰭基部にある骨質盤は大きく斧状で、内縁が凹み後端は円い。あまり大型にならないとされる。
分布 沖縄島、石垣島、与那国島。
生息域の地理的な隔たりから , 少なくともいずれかの個体群は人為的な移入であると考えられているが、本種と同様の形態的特徴を持つドジョウ属が台湾でも確認されており、在来分布域の詳細は不明。
生息環境 池沼や水路、水田などの浅い湿地に生息する。
その他 これまで国内に生息するドジョウ属はドジョウ(Misgurnus anguillicaudatus)の1種のみと考えられていたが、近年の遺伝学的研究により、複数の種を内包することが分かった。今後大陸のドジョウも含めた分類学的な研究が必要となる。
本種は2010年に沖縄島から報告され、2017年に標準和名が提唱された学名未決定種。沖縄島に固有な在来個体群であることが示唆されているが、その生息状況は、土地開発や河川改修などによる生息環境の消失や悪化の影響により非常に危機的な状況にある。このため、沖縄県のレッドリストでは絶滅危惧IA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)に指定されているほか、県の指定希少野生動植物種に選定されている。
学名に付随する「OK」はOkinawa Island population(沖縄島個体群)の意。

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2021.05.21