形態・特徴 | モチノウオ属魚類中最大で、かつもっともよく知られている種。頭部が膨出し、大型個体では特に顕著である。幼魚・成魚ともに眼の後方に黒色線が2本ある。尾鰭は丸みを帯びる。頬からその後方に小斑があり、体側には細い横線がある。体色は灰色から緑色。超大型種で、体長1mを超え、2mに達するような巨大なものもいる。 |
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分布 | 和歌山県、トカラ列島以南。~インド・太平洋域。珊瑚礁外縁の潮通しの良いところにすむ。 |
生息環境 | 昼間はサンゴ礁や岩礁域の浅海を遊泳する。夜間は岩の隙間などで休息し、砂中には潜らない。 |
食性 | 甲殻類やイカ・タコの類、魚類などを好んで捕食する動物食性。 |
地方名 | ヒロサー(沖縄県本島・八重山)、ヒローサー(沖縄県糸満市・久米島町)、クチビルナンブラー(沖縄県国頭村)、ヒロシー(沖縄県宮古島市)、スーピイシイシ(沖縄県宮古島市狩俣)、ヒロシ(沖縄県宮古島市久貝) |
その他 | 沖縄や東南アジアでは釣りや潜水漁などで漁獲され、食用となり市場にも出る。
頭部がフランスのナポレオンのかぶっていた帽子を思わせ、ナポレオンフィッシュとも呼ばれており、こちらの名もよく知られ、水族館の人気者でもある。その反面個体数が減少しており現在では「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(ワシントン条約)において付属書IIのものとされた。これにより国際的な商取引の際には許可書が必要になっている。 |
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