形態・特徴 | 頭部の有鱗域は広く、涙骨上にも広がる。また、眼の下縁は吻端よりも上方に位置し、側線有孔鱗数は69~72枚と多い。体色は青灰色の地色に小さな黄橙色の斑点が体全体に散在する。幼魚は黄色と黒色の縦帯が体側に2本ずつ見られる。 |
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分布 | 茨城県以南の太平洋岸、新潟県、兵庫県、山口県、福岡県の日本海沿岸、九州西岸、瀬戸内海、琉球列島、南大東島、尖閣諸島。~朝鮮半島、台湾、インド-西太平洋域。 |
生息環境 | 沿岸浅海の岩礁域・サンゴ礁域やその周辺の砂底に生息する。稚魚は同じような体色のゴンズイやミナミゴンズイの群れに混じって体をくねらせて泳いでいる姿が観察されており、捕食回避のためのベイツ型擬態をしている可能性も指摘されている。 |
食性 | 甲殻類、多毛類や小型魚類などを捕食する動物食性。 |
地方名 | コロダイあるいはコロ(静岡県沼津市、和歌山県、香川県、徳島県、愛媛県宇和島市、福岡県、長崎県長崎市、鹿児島県屋久島・徳之島)、イソコロ(和歌山県)、ホンコロ(和歌山県、コショウダイとの区別において)、コタイ(高知県、特に西部)、ココダイ(長崎県雲仙市、コショウダイとの区別なし)、コタ(長崎県五島)、ココダイ(熊本県水俣市)、ココデ(鹿児島県枕崎市)、カワコダイ(鹿児島県垂水市)、コデ(鹿児島県奄美大島)、クレー・クレーミーバイ(沖縄県)、カイグレ(三重県南部)、カクレ(徳島県南部)、コグロ(長崎県平戸市度島町) 【その他】ホイホイ・ネコマタギ(小さいもの、和歌山県)、マチマワリ(幼魚、和歌山県田辺市)、コーター・コタア(山口県)、ヤタギダイ(山口県西部)、オサコ(高知県須崎市)、ヒエ(長崎県壱岐島)、エノミダイ(長崎県南島原市、熊本県水俣市)、エノミ(長崎県雲仙市・南島原市)、ブタンクチ(長崎県雲仙市)、シマイッサキ(長崎県五島地方)、ヤナグレ(鹿児島沖永良部島、コショウダイと混同)、ジュグヮークレー(沖縄県本島)、ヤナグレー(沖縄県久米島町)、シラマーグレー(沖縄県糸満市)、カユーハマー(沖縄県国頭村)、アナグル(沖縄県宮古島市)、タカバ(沖縄県宮古島久貝)、アナマウザ(沖縄県宮古島市伊良部)、ツバキ(沖縄県八重山)
参考:https://gyomei.zukan.com/?p=1577393846 |
その他 | 釣りの対象魚として人気がある。幼魚は磯採集でき観賞魚として飼育されるが飼育はやや難しい。食用魚として重要で、刺身、焼き物など美味であるがシガテラ毒を持つ場合があるので注意したい。 |
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