クログチ

Atrobucca nibe (Jordan and Thompson, 1911)

形態・特徴 体色は鈍い銀色で、斜帯は見られない。尾鰭後縁は緩い尖形を呈する。口腔内・腹膜は暗色であること、胸鰭は上半分が暗色であること、背鰭軟条数が29~32本であることなどでよく似たシログチやタイワンシログチと区別することができる。
分布 南日本、東シナ海。中国沿岸。
生息環境 沿岸域の水深40~120mの底層に生息するのが普通だが、水深200m以深からも採捕されることがある。
食性 主に多毛類や甲殻類などを食べる動物食性。
食味・料理 ニベ科のなかでも食味評価の高い魚である。刺身にするとニベ科のなかでは一番美味しいという。また、地方名「カマガリ」は、「お隣さんのご飯の釜借りたいくらい美味しい魚でご飯が進む」ということに因んでいる。
地方名 メイゴ(静岡県)、ババグチ(和歌山県)、ニベ(兵庫県阪神間)、カマガリ・ガリ・グチ(大分県臼杵市)
その他 定置網や底曳網で漁獲される食用魚で、他のニベ科魚類と同様に賞味されるほか、高級練製品の原料としての利用価値も高い。
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