形態・特徴 | アナゴ科の魚はチンアナゴ亜科以外に分類される種では、上顎が下顎よりも突出するという特徴があり、ウナギ科魚類とはここで区別できる。本種はその名の通り体側面が黒っぽい。また、背鰭起部が胸鰭よりも後方にあること、胸鰭が15~16軟条であることなどで他種と区別することができる。また、アナゴ科魚類では最も大型になり、1.4mにも達することがある。 |
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分布 | 主に茨城県以南の太平洋岸、京都府、兵庫県~長崎県までの日本海、琉球列島。~朝鮮半島、中国、澎湖諸島。 |
生息環境 | 岩礁域や転石帯、およびその周辺の砂底にすむ。潮通しの良いところに多い傾向がある。 |
食性 | 魚類などを食べる動物食性で、また死んだ魚なども食べる腐肉食性でもある。 |
地方名 | ハモ(岩手県南部)、オキハモ(岩手県山田町)、カラスハモ(福島県)、トウヘイ(山口県、愛媛県松山市・宇和島市、長崎県壱岐島)、トーヘー・トーヒー(山口県)、トコ(長崎県)、トウヘエ(長崎県対馬市・長崎市)、クロトコ(長崎県雲仙市)、デンスケ(愛媛県宇和島市)、ドグラ(熊本県水俣市) |
その他 | 大型になるため、本種を専門に狙う遊漁船が存在するほどに釣りでの人気がある。しかしその反面、味は大味といわれ、マアナゴほどは歓迎されないことが多い。一方、仔魚はマアナゴの仔魚と混同して扱われ、珍味で有名な「のれそれ」として流通している。 |
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