イトヒキフエダイ

Symphorus nematophorus (Bleeker, 1860)

形態・特徴 成魚は体高があり、体色は赤色から褐色。吻は丸みを帯びている。若魚では背鰭の軟条のうち数本が糸状に伸び、体側に青白い細縦帯が10本ほどあるなどイレズミフエダイの成魚ににているが、イレズミフエダイの吻外郭は垂直に近いこと、イレズミフエダイの尾柄部の黒色斑が本種にはないことで区別できる。大きいものは1mに達する大型種。
分布 和歌山県串本、高知県柏島、琉球列島。~台湾、西太平洋、アンダマン海。
生息環境 岩礁域やサンゴ礁域のやや深い場所(水深20m以深)に生息する。
食性 小魚を捕食する。
地方名 イヌバー(沖縄県)、イヌパー(沖縄県本島・八重山)、フツナズ(沖縄県宮古島市)
その他 釣りなどで漁獲され食用になっているが、一部の国ではシガテラ毒をもつこともあるという。イトヒキフエダイ属は本種のみの1属1種である。
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