形態・特徴 | 体はやや長く、体側に黒色の縦帯が1本ある。吸盤の板状体は18-28。成魚の尾鰭は截形に近い形をしている。尾鰭の色彩は黒っぽく上・下端は白色である。体長1mに達する大型種であるが、日本の沿岸で漁獲されるものは50cm前後が多い。 |
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分布 | 太平洋東部、大西洋北東部をのぞく全世界の暖海、地中海。沿岸性が強く、全長40cmmsでの若魚はサメ類などの大型遊泳性魚類に吸着するが、成長すると離れて自由遊泳をする。 |
生息環境 | コバンザメの仲間は種によって宿主が決まっている。本種ではサメなどの大型魚やウミガメに吸盤で吸着するが、本種は自由遊泳することも多い。あまり外洋にはでず、沿岸域に多い。 |
食性 | 主に表層性の魚を捕食すると考えられている。ほか、サメなどに吸盤で吸着しているときにはそれらの食べ残しを捕食するといわれる。 |
地方名 | ピンピン(宮城県)、ピンピク(宮城県気仙沼市)、ツチウオ(福島県、茨城県北茨城市)、サメジラメ(茨城県水戸市、静岡県伊豆)、ツゲノカミノジンシロウ・ワラジザメ(茨城県水戸市)、コバンイタダキ(静岡県伊豆、山口県下関市)、コバン・シラメ・スイツキボチ(静岡県伊豆)、フナエトリ(山口県山陽小野田市)、フナヤトリ(山口県周防沖家室)、フナヒッチャー(沖縄県) |
その他 | 水槽内での産卵期は夏から秋とされる。雄は雌の腹部を吸盤を使って刺激する。雌は産卵しそうになると水面に泳ぎ、雄数匹が追尾、産卵・放精が行われる。産卵時間は日没とされている。
あまり食用にされることはないが、大型個体は刺身など美味である。かつてコバンザメが大型魚やウミガメに吸着する習性を使用した漁が太平洋などであったようである。 |
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水槽内での産卵期は夏から秋とされる。雄は雌の腹部を吸盤を使って刺激する。雌は産卵しそうになると水面に泳ぎ、雄数匹が追尾、産卵・放精が行われる。産卵時間は日没とされている。
あまり食用にされることはないが、大型個体は刺身など美味である。かつてコバンザメが大型魚やウミガメに吸着する習性を使用した漁が太平洋などであったようである。 |