形態・特徴 | 体色は茶色っぽい。背鰭第1棘は誘引突起に変形している。口腔内は暗色で、淡色円斑がない。この特徴の他、上顎の外列歯が約21本あり連続せず隔たりがあること、上膊棘とよばれる、肩部の皮下に埋もれた棘は枝分かれしない単尖頭であることから近縁種のアンコウと区別できる。アンコウよりもさらに大きくなり体長1mを超える。 |
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分布 | 北海道以南。黄海、東シナ海北部。おもに水深25~560mにすむ。 |
生息環境 | 水深500mまでの深さに生息する普通種。砂底にすむ。 |
食性 | 主にテンジクダイ類、アナゴ類、カレイ類、タイ類などの魚類を捕食している。ほかわずかにエビジャコ類、エビ類などの甲殻類なども捕食する。 |
地方名 | アンコ(青森県、山形県)、アンコウ(青森県、山形県飛島、福島県、茨城県、静岡県伊豆、京都府丹後)、ピーマン・ピーマンアンコウ(福島県いわき市)、アカアンコウ(静岡県伊豆)、アン・ツチアンコウ・ミズアンコウ(京都府丹後)
参考:https://gyomei.zukan.com/?p=1577393427 |
その他 | 黄海・東シナ海では2-5月が産卵期とされる。卵は長さ4-5m、幅26-36cmの帯状で海の表面に浮かぶ。
本種は主に沖合底曳網で漁獲される。肉は白身で鍋物などに利用される。肝臓・胃・腸・鰓・鰭など「七つ道具」と呼ばれ骨を除き余すところなく食べられ、美味である。小型個体は揚げ物などでも利用される。 市場では本種をホンアンコウ、アンコウをクツアンコウと称し区別する。 |
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