ダンゴウオ

Eumicrotremus awae (Jordan and Snyder, 1902)

形態・特徴 大きくても全長5cmくらいまでの小型種。腹鰭は吸盤状になっている。体は円滑ですべすべしている。臀鰭基底は短く、7~8軟条。背鰭は2基あり、第1背鰭が6~7棘で、第2背鰭は8~9軟条。腹鰭は20~22軟条。体色は変異が大きく、赤や緑など多様。稚魚は頭部に輪状の白い模様があり、「天使の輪」としてダイバーに人気である。
日本海側に生息する近似種のサクラダンゴウオは眼の後方と両眼間に感覚孔があるが、本種にはない。
分布 千葉県から三重県にかけての太平洋沿岸。
生息環境 水深20m以浅の岩礁域に生息する。冷水性で、冬にはタイドプールでも見られるようになる。産卵期は伊豆半島で晩冬~初春と推定されている。卵は大きめで、20~30個程度と少ない。
食性 動物プランクトンなどを食べる動物食性と思われる。
地方名 ゴッコ(青森県鰺ヶ沢町)
その他 小型のうえ、体色がバラエティーに富むため、アクアリストやダイバーからの人気の高い種である。
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