形態・特徴 | ハコフグ属魚類は眼上棘も腰骨棘も、背隆起ももたない (一部の種ではある) ことで同科の他属と区別可能。背鰭軟条数・臀鰭軟条はともに9本。体色は黄褐色で、大きな雄は背方が非常に鮮やかな青となる。稚魚期はミナミハコフグに似るが、体側の黒色斑は眼径よりも小さい。成魚では頭部にも尾部にも黒色小斑がないことで区別できる。卵は浮性卵。ハコフグ属魚類はインド・太平洋の熱帯域に分布し、9種が知られる。うち日本産は4種。 |
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分布 | 岩手県~九州南部。ふつうは浅海に見られる。 |
生息環境 | 普通水深50m以浅の岩礁に生息する。温帯性の種。幼魚はタイドプールにも出現する。 |
食性 | 雑食性。通常は底生動物やカイメンを好む。 |
地方名 | フグ(青森県、山形県飛島)、ハゴフグ(山形県)、イシフグ(福島県いわき市、茨城県北茨城市・日立市、静岡県伊豆)、イシダイ(茨城県北茨城市)、バラフグ(茨城県大洗町)、ハコ・アワモチ・カアゴ・カクフグ・コップフグ・コンコンフグ(静岡県伊豆)、カラトフグ(京都府丹後)、コウボウフグ(山口県山陽小野田市)、ミソフグ(長崎県対馬市)、イシチンフグ(長崎県壱岐島)、ヒッツ(長崎県雲仙市)、カッドッポ・ヨッカドフグ(長崎県五島) |
毒性 | ハコフグ科魚類は皮膚にパフトキシンと呼ばれる粘液毒をもち、危険が迫ると毒を放つことで知られる。食用にされることもあるが、肝臓や筋肉などにパリトキシン様毒をもつことがあると指摘され、中毒例の報告がある。 |
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