形態・特徴 | メジナに非常によく似ているが、背鰭棘条部中央下側線上方横列鱗数は8-13(ふつう10-11)、各鱗基部か中部に暗色点がない、側線有孔鱗数57-65である、などの特徴によって区別される。よく、鰓蓋後縁が黒いのはクロメジナとされるが、メジナにも鰓蓋後縁が黒いものがいるので、注意したい。体長60cm近くになり、メジナより大型。 |
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分布 | 房総半島以南の太平洋岸、九州西岸。日本海側や琉球列島、小笠原諸島にもいるが少ない。~済州島、台湾、香港。 |
生息環境 | 沿岸や、島嶼周辺の岩礁域に生息し、琉球列島でも稀ではあるが見られるという。幼魚は沿岸浅所の防波堤にも姿を見せる。 |
食性 | メジナと同様、甲殻類や藻類などを捕食する雑食性の魚である。 |
地方名 | メジナ(福島県いわき市、静岡県伊豆)、クロコ(富山県)、クシロ(静岡県伊豆)、クロ(長崎県五島)、クルシチュー(沖縄県本島・八重山)、クルシヒチュー(沖縄県糸満市)、クルシビチュー(沖縄県国頭村)、ミーバイ(沖縄県久米島町)、ババ(沖縄県宮古島市) |
その他 | 産卵期は11-12月。釣りの対象魚として有名で、関西ではオナガグレ、九州ではクロ、それ以南でシチュー、シツなどと呼ばれている。旬は冬で、肉は白身、刺身、塩焼き、フライなどに使用できるが、一般的には、味はメジナに比べて劣るといわれている。
従来はGirella melanichthysという学名が使われていたが、これは誤りであったとされる。 |
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