ノトイスズミ

Kyphosus bigibbus Lacepède, 1802

形態・特徴 背鰭軟条数と臀鰭軟条数は普通それぞれ12、11である。背鰭の前方は高くなく、体はイスズミやミナミイスズミとよく似ている。ミナミイスズミは本種にそっくりであるが、本種では鰓耙数が21-24と少なく(ミナミイスズミは26-29)、吻が短くて丸い。このほかにも口と上顎の形態や両眼間隔の広さ、尾柄の高さ、胸鰭や臀鰭軟条部の形なども微妙に違うようである(坂井, 1991)。体は暗色~茶褐色。体長45cmになる。
分布 青森県、宮城県以南の太平洋岸、能登半島以南の日本海岸、東シナ海沿岸、屋久島、琉球列島、インド-西太平洋。ただし赤道付近の熱帯域をのぞく。
生息環境 磯に生息し、防波堤などで見られる。分布域は広く、本州中部以南の太平洋側のほか、能登半島など、日本海にもいる。
食性 雑食性で藻類、甲殻類などを捕食する。
その他 定置網や刺網で漁獲され、イスズミよりも美味ともいわれる。釣りではメジナ釣りの外道で釣れるほか、幼魚が防波堤で釣れたりする。
本種は1991年にノトイスズミ(新称)として報告されKyphosus sp.とされていたが、のちにK.biggibusに同定され、従来この名が充てられたミナミイスズミが未記載種となった(その後、ミナミイスズミが2004年に新種記載された)。このように、学名については従来から若干の変更があるので、気をつけたい。

文献
坂井恵一、1991. 日本のイスズミ属魚類は4種. I.O.P. DIVING NEWS. 2(8):2-5.
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