アカカサゴ

Lythrichthys eulabes Jordan and Starks, 1904

形態・特徴 体色は鮮やかな赤色。口内は口蓋の一部と鰓弓が黒い。涙骨第2棘は真下か後方を向く。前鰓蓋骨棘は4-5本で、第2棘は細くて短い、あるいは痕跡的な場合が多い。背鰭棘は11-13棘で毒がある。鱗は小さく円鱗、背鰭第6棘下における側線上方鱗数は9-11(通常10)で、側線は溝状。体長18cmほど。
シロカサゴによく似ているが、シロカサゴは前鰓蓋骨棘の第2棘が第1棘と同じ長さ、体色は赤紫色である。
また、スミクイアカカサゴは口腔が一様に墨を塗ったように黒く、尾鰭の後縁が黒い。アズキカサゴは涙骨第2棘が真下か前方を向き、背鰭第6棘下における側線上方鱗数は6-9(通常7)、体長は最大でも7cmほど。
分布 福島県以南、東シナ海、九州-パラオ海嶺。~南シナ海、インド洋。大陸棚縁辺~大陸斜面。
生息環境 水深800m以浅の深海域にすむ。普通は200-500mで漁獲されている。
食性 肉食性と考えられている。
その他 主に沖合底曳網で漁獲される。あまり利用されていないが、カサゴに似た味で、かなり美味だといわれている。
近年の研究により、これまで日本でアカカサゴと呼ばれていた魚には遺伝的・形態的に異なる3種が含まれていたことが分かり、再記載された2種に関してはそれぞれスミクイアカカサゴとアズキカサゴという和名が与えられた。
これに伴い、アカカサゴの学名はこれまでのSetarches longimanusからLythrichthys eulabesへと変更され、帰属もフサカサゴ科シロカサゴ属からシロカサゴ科アカカサゴ属へ変更された。
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