コショウダイ

Plectorhinchus cinctus (Temminck and Schlegel, 1843)

形態・特徴 頭部の有鱗域は広く、涙骨上にも広がる。また、眼の下縁は吻端よりも上方に位置し、側線有孔鱗数は53~57枚と少ない。体側に3本の灰色の斜走帯があり、背側に小さな暗色斑が散在する。若魚はこの特徴に加え、背鰭と尾鰭が黄色味を帯びることがある。また、稚魚では体が茶色く、尾鰭が透明である。
分布 主な分布域は神奈川県以南の太平洋岸および新潟県以南の日本海岸、瀬戸内海、有明海、小笠原諸島。~朝鮮半島、台湾、タイランド湾、インド洋。
生息環境 沿岸浅海の岩礁域やその周辺の砂底に生息し、河川汽水域へも進入する。稚魚は枯葉に擬態しているのか、浅海や汽水域の海底付近を枯葉や枯枝などに紛れて漂って泳ぐ姿が観察されている。産卵期は初夏とされる。
食性 甲殻類、多毛類や小型魚類などを捕食する動物食性。
標準和名 東京都・和歌山県での呼び名が由来となっている。体やヒレに点在する小黒点が胡椒の実を散らしたようだから。『さかな異名抄』
地方名 コチダイ・コツダイ(富山県)、コンモリダイ(石川県)、コロダイ(コロダイとの混称、静岡県、大阪府、和歌山県、瀬戸内地方)、コショウデエ・エゴダイ・クツノ・クレ・ハマチ(静岡県伊豆)、カイグレ・グレ(三重県、和歌山県)、テングノウチワ(伊勢)、エノビダイ・エノミダイ・エノミ・フエフキ・ヨノビ・ヨノビダイ(京都府丹後)、コタイ(大阪府、兵庫県神戸市、山口県下関市高知県、福岡県豊前海)、バショオダイ(大阪府)、オヒロウオ(和歌山県)、コショオゴロ(岡山県)、タモリ・フジバ・フジバダイ・ユータ(山口県)、キョオガレ(徳島県美波町)、カクレダイ(高知県)、チシャダイ(福岡県)、コオクロダイ・ブタノクチ(長崎県)、コウコダイ(長崎県対馬市・五島)コロ(長崎県長崎市・五島)、コショウ・ブタ(長崎県長崎市)、コークロ(長崎県諫早市)、ココダイ(長崎県有明海)、コウコウダイ(長崎県五島)、コテ(大分県姫島)、コン(大分県佐伯市)、トモモリ(宮崎県)、セコダイ(鹿児島県)
その他 美味な魚で漁獲されると市場流通するが、資源量はそこまで多くないようである。
食味レビュー 食味レビューを見る
食味レビューを投稿する

人気順は閲覧数やいいね!の数を反映しています。推薦したい写真には、いいね!をどうぞ。

MARI-Jさんが日本 静岡県 沼津市 片浜で撮ったコショウダイ

日本 静岡県 沼津市 片浜

2021.09.27

PENさんが日本 静岡県 田子ノ浦沖で撮ったコショウダイ

日本 静岡県 田子ノ浦沖

2021.09.10

井上 和彦さんが日本 神戸市・須磨浦漁港で撮ったコショウダイ

日本 神戸市・須磨浦漁港

2018.08.12

だいき丸さんが日本 福岡県 宗像市の河口で撮ったコショウダイ

日本 福岡県 宗像市の河口

2021.08.04

syaQ dahojiさんが中国 広東省 汕頭 东阳钓场で撮ったコショウダイ

中国 広東省 汕頭 东阳钓场

2021.11.23

PENさんが日本 静岡県 三保沖で撮ったコショウダイ

日本 静岡県 三保沖

2018.09.25

ふぇら~りさんが日本 神奈川県 相模川河口で撮ったコショウダイ

日本 神奈川県 相模川河口

2016.10.07

hitomiさんが日本 和歌山県 白浜町 富田川河口で撮ったコショウダイ

日本 和歌山県 白浜町 富田川河口

2021.10.04

KAZZさんが日本 静岡県 浜名湖で撮ったコショウダイ

日本 静岡県 浜名湖

2021.09.11

ASIMOpapaさんが日本 神奈川県 元第三海堡付近で撮ったコショウダイ

日本 神奈川県 元第三海堡付近

2018.10.20

MoMoKoさんが日本 静岡県 南伊豆町で撮ったコショウダイ

日本 静岡県 南伊豆町

2023.12.17

MARI-Jさんが日本 静岡県 沼津市 片浜で撮ったコショウダイ

日本 静岡県 沼津市 片浜

2021.09.27

西野敬さんが日本 神奈川県 相模川河口で撮ったコショウダイ

日本 神奈川県 相模川河口

2016.12.27

サビキのカネマンさんが日本 高知県 高知市浦戸湾口で撮ったコショウダイ

日本 高知県 高知市浦戸湾口

2016.10.12

realさんが日本 愛知県 豊浜港で撮ったコショウダイ

日本 愛知県 豊浜港

2014.02.28

ふぇら~りさんが日本 神奈川県 相模川河口で撮ったコショウダイ

日本 神奈川県 相模川河口

2016.10.11