ニギス

Glossanodon semifasciatus (Kishinouye, 1904)

形態・特徴 吻は尖り、口はとても小さい。また、脂鰭があり、各鰭には棘条がない。よく似たカゴシマニギスとは、本種では下顎が上顎より突出すること(対するカゴシマニギスは上顎の方が突出する)などで、イチモンジイワシとは、吻長は眼径よりも長いこと(対するイチモンジイワシは眼径に等しいか、短い)や臀鰭は10~12軟条(対するイチモンジイワシは13~15軟条)であることなどで見分けられる。
分布 日本海沿岸、福島県沖以南の太平洋側~東シナ海。
生息環境 水深70~500mの砂泥底に生息し、稚魚や若魚は水深100m前後の大陸棚の縁辺部に多く出現するようだ。
食性 動物プランクトン食性と思われる。
地方名 キス(青森県、兵庫県但馬)、カマス(青森県)、オキギス(福島県、茨城県、京都府丹後、兵庫県但馬、鳥取県境港市)、ハダカメヒカリ(茨城県日立市)、メギス(富山県、石川県)、ミギス(富山県)、オキイワシ(静岡県伊豆)、チョウセンギス・テッポウ(京都府丹後)、テッポウ・テッポウギス(特大、兵庫県但馬)、トンコ(島根県西部)
その他 底曳網で大量に漁獲されて干物などにされる漁業対象種。
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