特徴 | 温帯にすむベラの仲間としては最大級で、全長1mを超える。幼魚のときは、体側に1本の白色縦帯があり、背鰭、臀鰭軟条部に黒斑があり、尾鰭も黒い。大きくなると頭部に「こぶ」ができ、下顎も出張る。これは雄の特徴とされていたが、雌でも大きな個体には「こぶ」ができるようである。 |
---|---|
分布 | 下北半島・佐渡島以南の沖縄県をのぞく各地。朝鮮半島、南シナ海。岩礁域にすむ。 |
生息環境 | 岩礁域に生息する。 |
食性 | 動物食性で甲殻類や軟体動物などを捕食する。 |
地方名 | カンダイ(青森県、山形県飛島、東京都、和歌山県、兵庫県但馬、高知県、福岡県、大分県、宮崎県)、コンブダイ(青森県鰺ヶ沢町)、コブテ・コブデ(山形県)、モゴジ(山形県飛島)、コブ(広島県福山市、山口県下関市)、ムクジ(新潟県佐渡島、石川県七尾市、京都府丹後)、モクエン(石川県能登)、モクヂ(石川県珠洲市・能登町)、モブシ(静岡県伊豆、三重県、大阪府泉南、和歌山県、広島県福山市、山口県、徳島県、愛媛県、大分県)、モグシ(静岡県伊豆、山口県下関市)、アカモブ(静岡県伊豆)、モクジ(京都府丹後、兵庫県但馬)、イヌグジ・ダイコク・ダイコクサン(京都府丹後)、エビスダイ(兵庫県明石市)、グジ(兵庫県但馬)、モグセ(広島県呉市)、ノボス(長崎県壱岐島・平戸市度島町、熊本県天草)、ハト・ハッチ(長崎県五島)
参考:https://gyomei.zukan.com/?p=1577393393 |
その他 | 大きくなるため、磯釣りの黎明期は人気の対象魚となっていた。食用としては刺身、揚げ物、焼き物、煮物に向く。日本海側ではダイバーにもよく観察され人気である。 |
食味レビュー |
★★★★☆
4.0
11件の評価
★★★★★
タイソン・2015/05/25
55㎝ほどのカンダイ。久しぶりに箸が止まらないほどの美味しい刺身でした。採れた時期などにもよるでしょうが、今回の魚は身に上品な脂がのっていて、取れた日は歯ごたえがすごく、2日目には歯ごたえが収まり旨みがのって絶品になりました。
★★★★★
こぶだい・2013/12/31
40cm強を釣り人に釣った直後1匹貰ってすぐに〆て血抜きして、3枚に下ろして冷蔵庫に入れておき、夕方食べたら絶品でした。頭は粗煮にしようかと思いましたが、美味しそうだったので、昆布とうどんの出汁にしました。絶品でした。独特の匂いがありますが、真鯛よりも味わい深いと思いました。残りを味噌汁にしましたが、これも絶品でした。あまり人気の無い魚なのは、時間が経つと匂いがきつくなるからでしょう。季節もあると思います。
|