形態・特徴 | 体長5~15cmほど。性転換をする。雌雄差があり、雌と一次雄は地味な体色をもち、背側は淡い赤色で腹側が水色。雌から性転換した二次雄の地色は水色かときにオレンジで、背側は赤くエメラルドグリーンないしは水色の斑点が並んでおり、目立って鮮やかである(一次雄、二次雄の詳しい説明はその他の項を参照)。 |
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分布 | 下北半島および佐渡島以南に分布し、沖縄島からは知られていない。 |
食性 | オキアミなどで釣れることから、動物食と考えられる。 |
地方名 | ベラ・アカベラ・ベロ・スナベロ・ベロタ・イトジ(静岡県伊豆)、ビンクロウ(山口県下関市) |
その他 | 多くの性転換をするベラ科魚類は、雄と雌の一個体ずつがペアになって産卵を行うペア産卵と、一匹の雌と複数の雄が上昇して産卵・放精を行う群れ産卵をすることが知られている。性転換をするベラ科魚類には二通りの雄がいて、一方は生まれながらにして雄である一次雄、もう一方は雌から雄へ性転換した二次雄である。一次雄は社会的に弱い立場にあるのでなわばりをもてないのに対し、二次雄はなわばりを持ち、その中で複数の雌を保持し、ハーレムを形成する。二次雄はハーレムの中の雌とペア産卵を行い、子孫を残す。一次雄はそんなペア産卵の中に飛び込んで放精するストリーキングを行うが、普通は上記に述べた群れ産卵を行い、子孫を残している。 |
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