Plecoglossus altivelis ryukyuensis Nishida, 1988
形態・特徴 |
体色や体形といった基本的な形態はアユと酷似する。しかし、背鰭の最後部の軟条が背鰭基底長の71~167%(対するアユは53~92%)であることや、胸鰭軟条が12本(対するアユは14本)であるなどの違いがある。生息場所が完全に分かれているため、産地でも見分けることができる(アユは北海道南部~屋久島;本種は奄美大島・沖縄島)。 |
分布 |
奄美大島、沖縄島。 |
生息環境 |
河川の下流域で生まれた仔魚は、海に流れ出て、春あたりから始まる遡上期まで海域で過ごすのはアユと同様。春から夏にかけて、海から河川へ生息場を移し、河川の中流域、稀に上流域まで遡上する。 |
食性 |
藻類食性であることが有名で、岩盤や石礫の付着藻類を主食とする。しかし、台風のあとや日照り続きの際には、餌の藻類が不足し、その際には水生昆虫も食べることがあるのは意外と知られていない。 |
その他 |
沖縄島の個体群は河川改修や水質汚染などの影響を受けて絶滅した。現在は奄美大島産の個体群が沖縄島へ導入されており、一見回復しているように見えるが、沖縄島にかつて生息していた本来の個体群の遺伝子は永久に失われた事実は変わらないことには留意すべきである。環境省によるレッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されている。 |
食味レビュー |
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日本 沖縄県 国頭郡国頭村与那川(1971年採取)