Micropterus nigricans (Cuvier, 1828)
形態・特徴 |
口が大きく、上顎の後端は眼の後縁直下よりも遥かに後ろに達する。体側中央には不定形の褐色斑が連なっており、縦帯のように見えることが多いが、不明瞭な場合もある。 |
分布 |
原産地は北アメリカ南東部。1900年代に複数回にわたって日本に導入され、現在では日本各地の河川、湖沼に拡がった。 |
生態・生息環境 |
元々は河川の氾濫原にある三日月湖やワンドのような止水的な環境に生息している種であるが、人の手による導入によって河川から隔離された池沼にも多く生息する。日本での産卵期は5~7月で、雄は砂または礫底に直径50cm程度、深さ15cm程度の産卵床をつくり、雌を呼び込んで産卵する。雄は複数の雌とつがい、その後、雄は卵と稚魚を保護する行動が知られている。 |
食性 |
水生昆虫や甲殻類、魚類などを捕食する動物食性。 |
その他 |
獰猛な性格で、似たような生態的地位(エコロジカル・ニッチェ)にいる魚類が生息しない水域へ導入された場合には、そこに生息する水生昆虫や甲殻類、魚類などを根こそぎ捕食するようになる。さらに、それらの水生生物を食い尽くすと共食いをして、その系を維持するようになることが、世界の各地から報告されている。このように、生態系への悪影響が大きいことから、2004年6月に施行された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称は外来生物法)」において特定外来生物に指定された。このため、本種は許可無く飼育・保管・運搬・放流・輸入・販売・譲渡等が厳しく禁止されているので、注意されたい(参照URL |
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米国 カリフォルニア州 ストックトン カリフォルニアデルタ